【新聞を読もう②】コラム欄を読むといいよ、とススメられますが、どのように読めば…!?
オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
目次
高校生からの質問
今回のおたずねにまいりましょう。
新聞紙の社会面の記事は
「人々の暮らしや社会課題を映す鏡」であり、
小論文対策にもぴったり、だと先生からオススメされました。
実際に、読みやすい感じもあるんだけれど、
今ひとつ、ピンとこなくて……
社会面「待機児童」の記事があったとしたら…?
生徒(生):「そういえば、昨日学校の授業で待機児童問題についての入試過去問を読みました。それは新聞記事からの出題だったのですが、先生がこれは少子化との関係性が深い、と聞いたのです。ただ、今ひとつ、ピンとこなくて…。」
カ:「そうだったのね。授業での学びをより整理してみましょう。実際に、少子化の問題は、頻出の課題で、待機児童問題もよく出されているの。」
生:「待機児童と少子化って、そんなに関係があるんですか?」
カ:「はい、関係があります。
子どもを産んでも預け先がなければ、親は仕事を続けにくくなりませんか? 特に、共働きが前提の今の社会では、 “子どもを持つこと自体をためらう”家庭が増える要因となるワケなの。 だから、待機児童は、個人の暮らしの問題であると同時に、 日本全体の少子化の構造的要因でもあるのね。
だから、社会面で待機児童の記事が出ていたら、単なる保育園の話なのか、
で終わらせず、何がどのように問題なんだろうって、考えることが大切となりますよね。」
社会面記事の身近な事例から…!
カ:「こんな風にね、社会面記事の身近な事例から、社会全体のことに目を向け、
背景や理由を考察することに繋げていくといいって、ちょっと思えたでしょ?」
生:「ほんと、なるほどですね。」
カ:「新聞の社会面には、地域の出来事や個人の暮らしに関する記事が多いのです。
それを、その人、一人の話なんだ、
だけで終わらせず、
社会全体としては、どうなんだろうか、というところへと
広げて考える練習になる、ということから、
学校の先生はオススメされたんだと思いますよ、」
小論文対策へと繋げるには…?
生:「確かに、社会面の記事は、住まいの身近な事例があることも多いし、
読みやすい感じは、少し持っているのですよね。
とはいえ、読んだだけじゃダメですよね?
どんな風に捉えて、考えていけばいいんでしょうか?
教えて欲しいです。」
カ:「そうね。読んだ後の、あなたの単なる感想で終わってはいけませんよね。
その場合、まずは、いろいろな立場の人の意見を、考えるといいわね。」
生:「たとえば…?」
カ:「待機児童問題には複数の立場があるでしょう。
次のようなものが挙げられるますよね。
保護者:子どもを預けられず、仕事と育児の両立が難しい。
保育士:待遇や人員不足で現場が疲弊している。
行政:施設整備を進めたいが予算や人材確保に限界がある。
企業:従業員が安心して働ける環境を望んでいる。
こんな感じで、各々の立場から、待機児童について考察するようになれば、
社会課題をより考察することに繋がっていくんです。」
小論文での自分自身の意見はどのように書くのか?
生:「じゃあ最後に、自分の意見はどう捉えて、書けばいいんですか?」
講師:「よい質問です。例えば、
『待機児童問題の解決は少子化対策の基盤である。 保育士の待遇改善と施設整備を同時に進めることが必要だ』
と主張するなら、
記事に出ていた“保育士不足のデータ”や“共働き世帯の増加”を
根拠として示す
と良いのです。
そうすれば意見が“ただの感想”ではなく、“論理的な主張”となります。」
まずは「読んで、調べて、考える」ことが…!
カ:「まずは、記事をしっかり読んで、わからないことは調べ、
そして、なにが原因なのかなぁとか、その背景にはなにがあるかなぁ、
などと考えていくことが、大切ですよ。」
生:「はい、ちょっと読んで調べれば、自分なりの意見も
書けそうな気がしてきました。」
カ:「それはなにより、です!」
小論文としての書き方は、次回のコラムで!
今回のワタクシ講師の角野(カドノ)」と、生徒さんとの対話内容を基に、
どのように、小論文として課題に取り組んでいくのか、
を順に述べてまいります。
是非、ご覧くださいね。
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