【新聞を読もう④】社会面は、「暮らしの鏡」と言うけれど……小論文対策にどう活かす?
オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
高校生からの質問
今回のおたずねにまいりましょう。
「新聞の一面って、政治や経済の難しい話ばかりじゃ、ないですか?
ちょっと近寄りがたいっていうか、読む気がなかなか…。
でも一面って大事だから最初にあるんだろうし、
どんな風に読めば、自分自身の役に立つのか、知りたいンですが…。」
この戸惑いは、これまでにも多くの高校生からおたずねがありました。
確かに、一面記事は専門用語が多く、論点も複雑で取っつきにくく見えます。
しかし視点と手順を絞れば、
「難しい情報の海」から、入試で通用する論理の骨格
だけを素早く取り出すことができますよ。
新聞の一面の読み方と、毎日続けられる実践法
を、一緒に捉えてまいりましょう。
新聞の一面は「社会の鏡」だから…!
新聞の一面は、その日の「社会が優先して考えるべき課題」
を映し出しています。
政治、経済、国際、社会問題といったテーマが凝縮されており、
実際、大学の小論文で問われる領域・頻出テーマと直結しています。
ここで大事なのは、あれこれわからないから、と、細部を追う前に、
「今日の争点は何か」を短時間で見抜くこと
なのです。
見出しで「テーマ」をつかもう!
見出しは、論点の核を圧縮した要約
といえます。
ここを正しく読むだけでも、テーマ設定の半分はつかめますよ。
•誰が(主体) : 政府、自治体、企業、市民、国際機関など
•何を(行為・事象) : 決定、方針、支援、規制、トラブル、統計の公表など
•なぜ(目的・背景) : 目標達成、問題解決、抑止、是正、社会的影響への対応
本文で「背景と論点」を整理していこう
本文は情報量が多いため、すべてを理解しようとしても、直ぐには難しいですよね。
読む目的は「背景」と「論点」を見つけて、線を引いていくとよい、ということです。
•背景(なぜ問題なのか):
•論点(どこが争点か):
線を引く基準は、たとえば以下のようなところに引くといいでしょう。
•原因に線: 「〜により」「〜が続く」「〜が不足」など因果を示す箇所
•対立に線: 「一方」「しかし」「反対派」「懸念」など対立・反論の箇所
•根拠に線: 数字、事例、専門家コメント、過去制度の比較
例えば「少子化対策の記事」なら——
•背景: 出生率低下、非正規雇用の増加、保育インフラ不足、家計負担の増大
•論点: 財源の確保、教育・保育の質と量、働き方改革との一体設計、地域間格差の是正
……といった感じになります。
今日からできる一面記事活用3ステップとは…?
1.見出しを声に出して読む
2.わかる範囲でいいので、背景と論点をメモする(わからないところは調べる)
3.一面の記事に対して、少しでもいいので、自分の意見を挙げてみる。
またこのコラム欄にて、大学入試小論文をはじめ、
小論文や志望理由書対策についての ご質問をお待ちしております。
なるべく早めに、具体的なお答えを目指してまいりますので、
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