【新聞を読もう④】社会面は、「暮らしの鏡」と言うけれど……小論文対策にどう活かす?
オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
目次
高校生からの質問
今回のおたずねにまいりましょう。
新聞のコラムって短いけど難しい…。
でも小論文に役立つと聞きました。
いったい、どのように読めばいいんでしょうか?
まず伝えたいのは、難しく感じるのは
「短いのにギュギュッと、文章の密度が高い」から、
ではないでしょうか?
コラムは毎朝、時事の話題を一つ選び、筆者の視点と論理で丁寧に組み立てています。
だから、正面から一気に理解しようとせず、
段階的に読み解いていけば、
小論文で使える、たとえば「要約力・構成力・表現力」
を身に付けられる、ということ。
毎日、少しずつでも読むといいよ、ということがわかりますよね。
ということで、高校生の皆さん向けに、
今日から実践できる読み方と練習法を整理して挙げてまいります。
コラム欄の特徴
短文の中に「主張・根拠・展開」が全部ある
新聞のコラムは、だいたい600〜700字の短い文章です。
具体的には、たとえば朝日新聞の「天声人語」や
日本経済新聞の「春秋」はよく知られています。
これらは、入試の要約問題や小論文の模範として引用されることもあります。
コラム欄は、短くても、次の要素がきれいに入っているのが最大の魅力です。
◆題材: その日のニュースや季節の出来事、過去の教訓や文学の引用
◆視点: 筆者の評価軸(公平性、持続可能性、人間らしさ、責任、自由など)
◆主張: 何をよしとし、何を改めるべきかという結論
◆根拠: 具体例、統計、逸話、比喩、歴史的な参照
◆展開: 導入→つなぎ→転換→結びの流れがコンパクトに整理
この「小さな完成品」を毎日一本、分解して真似るだけで、
文章を綴っていく骨格を学ぶことが出来ます。
コラム欄の活用方法(3つの視点)
読むだけで終わらせない!
要約練習の素材にする
- 目的: 課題文要約の基礎体力を鍛える
- やり方: 600〜700字のコラムを、まず150字→最終的に100字へ圧縮
- ポイント: 主張と根拠を残し、導入の小話は削る
表現技法を学ぶ
- 目的: 自分の文章の「読みやすさ」と「説得力」を上げる
- 着目: 比喩、対比、引用、皮肉、言い換え、日常→社会問題への橋渡し
- 方法: 心に残った表現を1行で記録し、翌日の自分の書く文章に活かしてみる
社会課題を知る入口にする
- 目的: ニュースの背景や意味付けを自分の言葉で理解する
- 視点: 「筆者は何を課題と見て、どの価値を優先しているか」を読み取る
- 効果: ニュースのトピックを「自分ごと」化するきっかけになる
⇒ 特に、自分が知らなかったことは、これを機に調べましょう。
読み方について:導入から結びまで、どこに何があるかを掴む
○導入(つかみ): 季節の情景や小話、引用で読者の関心を引く
⇒見抜くポイント: ここは要約で削ることが多い
○転換(主題提示): 今日扱う社会的な話題へ橋渡し
⇒見抜くポイント: 「しかし」「一方」「さて」等の切り替え語に線を引く
○展開(論点整理): 問題の背景・影響・対立・筆者の評価
⇒見抜くポイント: 因果関係、対比、統計・事例に印 結び(主張・提案)
○読者へ考える視点や行動を示す
⇒見抜くポイント: ここを100字要約の中心にする
今日からできるコラム活用3ステップ:5〜10分で完結
- 毎日1本読む
- 100字で要約する
- 自分の意見を一文で書く
まとめ:短文の名手に毎朝学ぶ
新聞のコラム欄は、短い中に社会課題、論理展開、表現技法が凝縮された最良の教材です。
「読む → 要約する → 自分の意見を添える」を毎日5〜10分続けるだけ
で、
主張の立て方、根拠の示し方、結びのつくり方が体に染み込みます。
難しいと感じるのは自然なこと。
しかし、型を知れば必ず読めます。
明日の一本から、読むことにまず慣れて、あなたの言葉を増やしてまいりましょう!
まずは、無理せず、毎日、読み続けていくことを心がけてみましょう。
その日その日に、気になった記事1つ挙げられるといいですよね。
またこのコラム欄にて、大学入試小論文をはじめ、
小論文や志望理由書対策についての ご質問をお待ちしております。
なるべく早めに、具体的なお答えを目指してまいりますので、
お気軽に、「問い合わせフォーム」(メール)にてお送り下さいませ。
あなたの未来を共に創る
~Office Catalyst (オフィスカタリスト)です~
心を込めて。 ( ..)φhiromi KADONO
⇒note(角野裕美@OfficeCatalyst)はこちら!
https://note.com/hiromi_kadono
⇒X(旧Twitter)で書くことへの日々の気づきを絶賛(^◇^)発信中!
フォロワーさん大歓迎!
https://twitter.com/hiromi_kadono



