【新聞を読もう①】先生は新聞を読めと言うけれど、SNSじゃダメですか?

角野裕美

角野裕美

テーマ:高校生の疑問にお答え

オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ



高校生からの質問


〝高校生からの疑問にお答え〟とし、
シリーズ化してまいります。
どうぞ宜しくお願いいたします。

では、今回のおたずねにまいりましょう。

「学校の先生は『新聞を読みなさい』とよく言います。
でも家では紙の新聞を取っていません。
デジタルやSNSで十分だと思うのですが、
なぜ新聞がいいのでしょうか。
大学入試小論文でも新聞記事が出題されると聞きましたが…。


確かに、宅配の新聞発行部数は、年年歳歳減っているとニュースにもなりました。
ただ、新聞を読む意義を再確認していくと、
紙はもとより、デジタルの新聞もふまえて、
読むことの大切さに気付けることでしょう。


早速、お答えしてまいりますね。

1. なぜ先生は「新聞を読め」と言うのか

確かに、今や多くの家庭では紙の新聞を取っていません。
ニュースはスマホで十分、という感覚も自然です。

しかし大学入試小論文では、課題文として新聞記事が頻繁に使われています。
教育・環境・国際問題など、幅広いテーマが新聞記事から引用されます。
つまり「新聞を読む」ことは、入試の出題形式に慣れる最短ルートだとわかります。

2. 新聞でしか得られない「論理的な文体」


SNSの文章は短く、感情的な表現が多いのに対し、
新聞記事は「だ・である調」で客観的に書かれています。

小論文も同じく、論理的で簡潔な文体が求められます。
日常的に新聞に触れることで、自然と小論文に近い文章表現に慣れることができます。

3. 情報の「深さ」と「多面的な視点」


SNSは速報性に優れていますが、断片的で偏りやすいのが弱点です。
一方、新聞は背景やデータを添えて解説し、
一つのテーマを多角的に捉えることができます。


小論文で必要なのは「自分の意見を根拠とともに論じる力」。
その根拠を支えるのが、整理された新聞記事だと、ここからも判明しますよね。

4. 紙でなくてもOK!デジタル新聞の活用


「新聞=紙」というイメージに縛られる必要はありません。
デジタル版なら検索性が高く、興味のあるテーマを効率的に追えます。
記事をスクラップして自分の意見をメモする習慣をつければ、
入試対策だけでなく、
将来の社会人基礎力にもつながります。

5.今日からできる新聞活用3ステップ


◆1日1記事を選ぶ……興味のあるテーマでOK。まずは「読む習慣」をつけることが大切。
◆要約を100字で書く……記事の要点を短くまとめる練習は、小論文の要約問題対策にも直結します。
◆自分の意見を一文で添える……私はこう考える」と一文で書くことで、意見形成のトレーニングになります。


まずは、継続して読み続けていくことを心がけてみましょう。
その日その日に、気になった記事1つ挙げられることが大切ですよね。

またこのコラム欄にて、大学入試小論文をはじめ、小論文や志望理由書対策についての
ご質問をお待ちしております。

なるべく早めに、具体的なお答えを目指してまいりますので、
お気軽に、「問い合わせフォーム」(メール)にてお送り下さいませ。


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角野裕美
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角野裕美(講師)

Office Catalyst(オフィス・カタリスト)

様々な職業体験と予備校講師の実践を基にカウンセリングを行い、個別の要望に沿って指導。総合型・推薦入試で必須の志望理由や自己推薦の書き方、小論文・面接対策を受験生だけでなく保護者にもアドバイスが出来る。

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