コロナ対策資金繰活用法(9) 補助金採択までの道
前回はコロナショックによる資金対策として日本政策金融公庫の融資を紹介しましたが、今回は公的機関の一方の雄である信用保証協会によるセーフティーネットネット保証を紹介します。
保証協会は信用保証協会法によって規定されている、中小企業・小規模事業者が金融機関から「事業資金」を調達する際に、保証人となって融資を受けやすくなるようサポートする公的機関です。昨日紹介した日本政策金融公庫とは異なる点は信用保証協会自身が貸出をしません。原則として取引をしている金融機関から申し込みを行います。
信用保証協会が何をする機関であるかについては他に任せるとして、セーフティーネット保証というものがあるということだけ知っていただければいいと思います。セーフティーネット保証も一定割合以上の低下(原則で対前年同月比10%以上、4号融資で前年同月比20%以上、5号融資で前年同期比5%以上)低下している事業者になります。
信用保証協会保証付き融資はコロナショックとは全く関係なく利用することができます。特に日本政策金融公庫と同じく、起業時にお世話になることが多いものです。支払を伸ばす目的で融資は公的金融機関に限られますのでコロナショック対応融資でも保証協会付き融資は検討する必要があります。
保証協会の商品としては新型コロナウイルス感染症対応緊急信用保証、セーフティーネット保証4号、セーフティーネット保証5号がありますので好きなものを選びましょうといいたいのですが、三種類あることは先方が使い分けることを意味します。
前回でも述べましたが、コロナショック対策資金は次の入金までのつなぎですから、返済については可能な限り先延ばしを図る必要がありますし、借入限度も経費の何か月分という感じで利用することになります。
ではどの順序で検討するかですが、前回も言いましたが既存金融機関からの融資を最初に考えますが、利用は困難であることが多いので、保証協会融資が最初の候補になるでしょう。検討準はコロナウイルス感染症対応緊急資金保証、セーフティーネット保証5号、セーフティーネット保証4号の順になると思います。
融資支援に飛び込んだ銀行から保証協会付き融資を指定されたときはあまり粘らずに応じる必要あると思います。プロパーで出しにくいとするメッセージが出ているためです。ただ、セーフティーネット4号保証以外の商品は銀行が一部責任を負担します。実は検討順序をつけたのは銀行にとって融資をしやすいものから提案があって、セーフティーネット4号が一番に提案されます。
また、信用保証協会融資の最大の特徴は、取引金融機関経由で申し込みをするため書類がすべてだということです。少なくとも審査にあたる保証協会の職員は我々の店の情報を十分に把握している可能性が低いので高める努力は必要です。
また、信用保証協会融資の最大の特徴は、取引禁輸機関経由で申し込みをするため書類がすべてだということです。少なくとも審査にあたる保証協会の職員は我々の店の情報を十分に把握している可能性が低いので高める努力は必要です。