在日コリアンと本国親族との軋轢
韓国済州道の今後の地価について考えてみました。
皆様もよくご存知かと思いますが、ここ数年で韓国済州道の地価は高騰の一途を辿りました。
主な理由としては、中国をはじめとする海外からの観光客が今後もさらに大挙押し寄せるという期待感から、ホテルやアパート、ペンションの建設用地を買収するために、済州の企業はもとよりソウルや釜山、中国資本などの競争が激化したことに起因します。
しかし済州道庁は昨年来、新たな条例等を制定し、過度に高騰する地価、乱開発、自然破壊、農地の減少などに歯止めをかけようとしています。建築のために必要な要件等のハードルを引き上げ、または、原則農業に従事しない者の農地の買収をできなくしました。
このため、ソウルなどのいわゆる陸地の投資家や中国資本による済州道の土地買収は一旦収まったと言え、済州道の地価については、これからは横ばいから場所によっては下落する方向に進んで行くものと思います。
さらに追い討ちをかけるように、THAAD問題に起因し韓中関係が悪化する中、中国側の経済制裁の一環として韓国への団体旅行を禁止する措置が取られています。これによる韓国経済の打撃は約16兆ウォンという試算もあります。
特に韓国済州道に関しては観光が最も重要な産業となっており、大打撃を受けること必至です。中には廃業するホテルや飲食店、建設が中断になっているマンションやホテルも出ていると聞いています。
このような不安定な状況下、在日コリアン所有の韓国内不動産を今後どのように運用または処分するのか、思慮深い対策を講じる必要があると思います。