認知症の種類と症状、原因、予防と治療法について
バセドウ病Q&A
Q1.バセドウ病は漢方で治りますか?
A.良くなる人は非常に多いです。バセドウ病は治ると言って良いでしょう。
バセドウ病が治るということは、自己抗体であるTRAb(抗TSHレセプター抗体)が
正常値になって、ずっと正常値のままで安定するということです。
Q2.漢方薬は何ヶ月くらいで効果がわかりますか?
A.症状があれば、ほとんどの場合1ヶ月以内に、早くて数日で効果は実感しています。
遅くて1~2ヶ月くらいでしょうか。
血液検査上では、FT3、FT4は1ヶ月以内に、遅くても2ヶ月以内に効果が見えます。
TSHはおくれて上がって来ます。
自己抗体のTRAbは、3ヶ月で半分くらいになる人が多くて、
半数以上の人は1年で自己抗体のTRAbが正常値になっています。
TRAbが正常値になっても、念のため、あと1年間は続けることをおすすめしています。
しかし、夜更しする人や、ものすごいストレスのある人、頑張りすぎる人は
良くなるスピードがゆっくりで、2年、3年かかる人もいらっしゃいます。
参考) 西洋医学で自己抗体が正常化するまで。
ある甲状腺専門病院では2年間で約33%の人が正常化していると報告。
甲状腺学会では4年~7年で約40%の人が正常化ていると報告。
ただし、その後の1年間でほぼ30%の人は再発しているとのこと。
Q3.バセドウ病の生活養生を教えてほしいのですが。
A.まず、夜更ししないこと。
できれば夜の11時までには、遅くても12時までには寝て欲しいですね。
次に頑張りすぎないこと。
ものすごいストレスがある場合は、なんとか解消してほしいです。
Q4.甲状腺の病気をもっています。バセドウ病ですが、海藻類は控えたほうがよいでしょうか?
A.バセドウ病や腺腫様甲状腺腫の方は制限の必要はありませんが、
多目には摂らないようにしてください。
一般にヨードの推奨摂取量は1日あたり0.15㎎といわれています。
日本は四方を海に囲まれており、十分な量のヨードを海産物から摂取しているので
1日あたりの平均摂取量は1~3㎎で多いのですが、このくらいは大丈夫なのです。
そこからさらに摂り過ぎるのは良くないと思います。
バセドウ病では、ヨードを過剰に摂ると
抗甲状腺薬でもコントロールが難しくなったり、
治りにくいという報告があります。
逆にヨードが欠乏している地域では、抗甲状腺薬の効果が
早く出たり、抗甲状腺薬の必要量が少なくてすむといわれています。
バセドウ病治療のガイドラインでは、
ヨードの制限は必ずしも必要はないとされていますが、
それでもヨードは少ないほうが治療経過は良いようです。
少なくとも過剰には摂らないほうがよいでしょう。
妊娠中
また、妊娠中ですが、米国では妊娠中のヨード摂取量を
1日0.5㎎以下にすることを推奨しています。
わが国では、一般的な食事ですでにその量を超えていますので、
一般的な食事以上にヨードを摂取することは控えましょう。
Q5.バセドウ病眼症は治りますか?
A.バセドウ病眼症の原因はわからないとされていますが、
自己抗体が悪さをしているという説が有力です。
漢方を飲んでいくと、すみやかに自己抗体は下がってきますので、
バセドウ病眼症は進行しにくくなるようです。
バセドウ病眼症が、1~2ヶ月で明らかに改善した人もいますが、
なかなか2ヶ月では変化のない人もいます。
固定化された経過の長い場合や炎症が強い場合は
時間がかかるように思います。初期の段階には改善も早いと思います。
参考) 眼の構造とバセドウ病眼症
眼球の表面は角膜、結膜、眼瞼(まぶた)で被われていて
眼瞼をつり上げる筋肉(眼瞼拳筋)があります。
眼球の後ろには脂肪組織、眼球を動かすための
小さい筋肉(外眼筋)、視神経があります。
バセドウ病で初期に起こる眼の変化は
1.眼瞼拳筋のけいれんによって上眼瞼が下がりにくくなる。
2.外眼筋が炎症のために腫れる。
3.脂肪組織が増殖する。 などです。
次に眼瞼の腫れ、眼球突出(突眼)、結膜のむくみや充血、流涙が
見られるようになります。さらに眼を閉じることが困難になれば角膜潰瘍。
外眼筋の炎症のために左右の眼が協調して動かなくなると
複視(ものが二重にみえる)、外眼筋が視神経を圧迫すると
視力低下を起こします。
バセドウ病について詳しくは
http://www.seihouen.ne.jp/newpage-basedou.htmをご覧ください。
Q6.バセドウ病ですが、メルカゾールの副作用が強く出たために
『手術しかない』と言われました。
手術をしないで何とかなりますか?
A.私共にはバセドウ病の1割ほどの人はそのパターンでいらっしゃいます。
皆さん大丈夫になっていますよ。
メルカゾールの代表的な副作用は肝障害と顆粒球減少ですが、血液検査ですぐにわかります。
漢方薬によって、メルカゾールによる副作用の肝障害などはすみやかに良くなっています。
バセドウ病の原因、症状、治療法①
バセドウ病 (バセドウ病は英語圏ではグレーブス病 Graves' diseaseと呼ばれる)
バセドウ病の原因、症状、治療法、妊娠、出産、免疫について述べます
バセドウ病は治ります。
『バセドウ病が治る』 と言うことは、FT3・FT4・TSHの安定だけではなく
自己抗体のTSHレセプター抗体(TRAb)が正常値になり、そこで安定することです。
TSHレセプター抗体(TRAb)(その他TSAbやTBIIなど)は
甲状腺の細胞にあるTSH受容体に対する抗体です。
バセドウ病では、このTRAbが甲状腺のTSHレセプターにくっついて、
甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンをどんどん作らせてしまうので、
バセドウ病の原因物質と考えられており正常の人は持っていません。
残念ながら西洋医学ではバセドウ病の自己抗体を正常化する手段はないのですが
漢方と免疫、そして生活養生をすればバセドウ病の自己抗体の正常化は可能です。
煎じ薬と免疫の錠剤を併用できっちり服用した場合
バセドウ病では約3か月もあれば、多くの人が血液検査で高い自己抗体の数値が約半分くらいに改善されています。
バセドウ病の症状の改善は早いですよ。
早い人は2~3日、半数以上の人は1ヶ月で効果は見えています。
皆さん、『漢方の効き目って早いんだなぁ』って驚きはります。
メルカゾールなどで肝機能が悪くなった人は、肝臓も一緒に良くなります。
そしてTRAbが約半分くらいになってからは波がありながら、
少しずつ正常値に近づいていきます。
バセドウ病で自己抗体が正常値になった人はたくさんいます。
バセドウ病、すなわち自己抗体の改善が血液検査で明確になります。
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漢 方 誠 芳 園 薬 局
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最近思うこと
バセドウ病だろうな、と思って病院で血液検査をすすめても、
TSH、FT3、FT4だけをチェックしてTRAbを見ることなく、
「大丈夫、甲状腺は何ともないよ」と済まされることは多いです。
また、自己抗体のTgAbやTPOAb、そしてTRAbをチェックして高くても、
TSH、FT3、FT4が正常値の範囲内の場合、
病院では「甲状腺での症状ではない」と片づけられてしまっていることもあります。
こんな場合でも、実際に甲状腺が原因でいろんな症状で困っている人が多いのです。
そして、こんなケースでも漢方薬をおすすめしています。
バセドウ病の血液検査ではFT3・FT4・TSHの数値はチェックしても
自己抗体は1年に1度もチェックしないことも多いので
数か月に1回は見ておく方がよいでしょう。 効果判定になりますから。
バセドウ病について詳しくはhttp://www.seihouen.ne.jp/newpage-basedou.htmをご覧ください。
バセドウ病の原因、症状、治療法②
甲状腺
甲状腺は,蝶が羽を広げたような形で,のどぼとけの下にあります。
大きさは、左右に広く縦4cm厚さ1cmで重さは15g、
正常の甲状腺は柔らかいので外からは触ってもわかりません。
甲状腺は 体の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを2種類合成し
3個のヨードを含むT3(トリヨードサイロニン)と、
4個のヨード含むT4(サイロキシン)を血中に分泌します。
そして脳下垂体からでる甲状腺刺激ホルモン(TSH)により調整されます。
FT3・FT4・TSHは血液検査によってわかりますから
バセドウ病の進行または治療による改善をみるためにも大切です。
しかし、バセドウ病では自己抗体TRAbを見つめていくことはもっと大切です。
甲状腺ホルモンの働き
甲状腺ホルモンは発育や成長に欠かせないホルモンです。
全身(脳、心臓、消化器、筋肉、皮膚、など)の新陳代謝を活発にし、
精神神経や身体の活動の調整にも働きます。
バセドウ病では
甲状腺ホルモンが出すぎて、脈が速くなり、体温は上昇し、汗をよくかきます。
バセドウ病の原因
甲状腺機能亢進症の代表的な病気がバセドウ病です。
バセドウ病は、自己免疫疾患のひとつです。
免疫のくるいにより、自分の甲状線を異物と勘違いして、
甲状腺の表面にあるTSHレセプター
に対する自己抗体(TSHレセプター抗体、TRAb)をつくってしまいます。
このTRAb が甲状腺のTSHレセプターにくっついて甲状腺を刺激するために、
甲状腺ホルモンを過剰につくり続けるバセドウ病になるとされています。
この自己抗体も血液検査でわかります。
バセドウ病が完治するには、この自己抗体が正常値になることが必要です。
バセドウ病は大量に産生された甲状腺ホルモンが、
血液中に多く流れ全身の新陳代謝を活発にさせます。
新陳代謝が活発になり、常にジョギングしているような状態です。
バセドウ病の症状
全身の新陳代謝が活発になっている為に様々な症状が現れます。
全身症状--------暑がり、疲れやすい、だるい、体重減少または体重増加
体温------------37.5℃前後の 微熱
顔つき・首-------目つきがきつい、眼球突出(3割程度)、複視、甲状腺腫大
神経・精神症状---イライラ感、落ち着かない、集中力低下、不眠
循環器症状------動悸、頻脈、心房細動、心不全、むくみ、息切れ
消化器症状------食欲亢進または低下、口渇、軟便、排便回数増加
皮膚------------発汗、脱毛、かゆみ、皮膚が黒くなる
筋骨症状--------脱力感、筋力低下、骨粗鬆症、手足のふるえ
周期性四肢麻痺(男性のみ)
月経------------月経不順、無月経、不妊
血液値----------コレステロール低下、血糖上昇、血圧上昇、肝障害
バセドウ病と妊娠・出産・授乳
バセドウ病があると妊娠、出産、授乳に対して
不安をもたれる女性が多いのですが、産科医に知らせておけば大丈夫です。
抗甲状腺剤が必要な場合には、抗甲状腺剤をのまないよりも、
のむ方が母子ともに安全です。安心しておのみ下さい。
バセドウ病について
詳しくはhttp://www.seihouen.ne.jp/newpage-basedou.htmをご覧ください。
バセドウ病の原因、症状、治療法③
バセドウ病の(病院の)治療法
病気の程度やライフスタイルによって選択は異なりますが
バセドウ病の(病院の)治療は、甲状腺ホルモンをコントロールすることです。
○抗甲状腺剤の内服 MMI(メルカゾール)、PTU(チウラジールかプロパジール)の2種類
適応 ・年齢の制限はなく病気の軽い人 ・甲状腺腫が小さい人
長所 ・外来治療 ・治療効果が可逆性 ・妊娠、授乳が可能
短所 ・治療期間が長い(1年~数年間) ・實解率が低い ・副作用
他の薬との飲み合わせは、 一緒に飲んではいけない薬はなく、
他の病気で治療を受けている時も服用を続けて何の問題もありません。
○手術(甲状腺亜全摘術)
○アイソトープ治療(放射線ヨード内服)
の3つの治療法があります。
バセドウ病の漢方治療
漢方誠芳園薬局(大阪)では、T3・T4・TSHの改善だけではなく、
根本治療として自己抗体の正常化を目指します。
自己抗体を正常化することが、バセドウ病が治る。といえるからです。
漢方薬は抗甲状腺剤と併用してもよいものですので、まずは3ヶ月飲んでみて、
バセドウ病の改善、すなわちFT3・FT4・TSHや自己抗体TRAbの変化を見てはいかがですか。
バセドウ病の症状の改善は早いですよ。
早い人で3日以内、半数以上の人は1ヶ月で効果は見えています。
皆さん、『漢方の効き目って早いんだなぁ』って驚きはります。
お勧めは、免疫を良くするものと煎じ薬の併用です。
気になるお値段は1ヶ月 33000円です。煎じ薬だけの場合は1ヶ月 18000円です。
漢方薬は病院のバセドウ病の薬と併用しても大丈夫です。
良くなってきてから、ほとんどの場合、医師が病院の薬を減らしてくれます。
バセドウ病について詳しくはhttp://www.seihouen.ne.jp/newpage-basedou.htmをご覧ください。
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漢 方 誠 芳 園 薬 局
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