沖縄にしかない不動産 ― アメリカが残した家と土地

今日は2月1日、日曜日。
朝から慌ただしく動くというより、少し遅めにコーヒーを淹れて、いつもよりゆっくり過ごしている方も多いのではないでしょうか。せっかくの休日なので、今回は肩の力を抜いて読める話題にしました。
テーマは、この時期の沖縄ではすっかりおなじみになった、プロ野球キャンプの話です。
沖縄に「球春」を告げる風が吹き抜ける季節がやってきました。地元経済にとって、2月のプロ野球キャンプは単なるスポーツイベントではなく、島が一段ギアを上げる「冬の稼ぎ時」です。2026年のキャンプインは、例年より少しだけ読み解きが面白い年になります。
まず分かりやすいのは、カレンダーの並びです。2026年2月1日は日曜日。初日が休日に重なるだけで、空港やレンタカー、球場周辺の飲食店まで、朝から一気に人の流れが太くなります。「沖縄の2月は静か」という前提が、ここで崩れます。実際、沖縄では国内9球団のキャンプが2月から始まります。
加えて、今年は「国際戦」の匂いも混ざります。WBCに向けて韓国代表が2月15日から沖縄で実戦中心の2次キャンプを行うと報じられており、キャンプ中盤の空気が引き締まります。見学する側にとっても、練習の温度が変わる瞬間に立ち会える年です。
もう一つ、慣れている人ほど押さえておきたいのが、ピークが一回では終わらない点です。2月1日に始動する球団がある一方で、沖縄での1軍キャンプ開始は分散しています。広島は沖縄市で2月14日から、巨人も那覇で2月14日から、ロッテは糸満で2月13日から。前半で一度盛り上がり、那覇組が入ってもう一度上がる。この二段構えを知っているだけで、過ごし方の自由度が増えます。
【地理的・戦略的分布 北部・中部・南部の特性と拠点選び】
沖縄のキャンプ地を効率よく巡るなら、球場を点で追うより、エリアで考える方がラクです。島は南北に長く、同じ「沖縄」でも移動の体感が変わります。
・中部エリア(沖縄市・北谷・宜野湾・浦添) キャンプ巡りの心臓部
中部は密度が高く、動きやすい。沖縄市、北谷、宜野湾、浦添に球団が集まり、午前と午後で球場を変える「はしご」が成立します。短い滞在でも、見られる景色が増え、中部に腰を置くと、キャンプが「イベント」より「日常の延長」に寄っていきます。
・南部エリア(那覇・糸満) 利便性と街の強さ
那覇は空港から近く、食事や買い物の選択肢も多いので、予定が崩れても立て直しが利きます。巨人の那覇キャンプは2月14日からで、期間中に練習試合も組まれています。ロッテは糸満で2月13日から始まり、南部に“後半の芯”が入り、前半は中部、後半は那覇へ、という切り替えも組みやすい。
・北部エリア(名護・宜野座・金武) 自然の中の滞在型
北部は「通う」より「滞在する」方が似合います。名護、宜野座、金武は、球場の外側に自然が広がり、時間の流れが一段ゆっくりになり、特定球団を追いかけたい人ほど、北部連泊の満足度が高いはずです。
【キャンプ攻略の勝機を掴む3か条】
混雑・天候・チケット、沖縄キャンプは、この3つで体験の質が決まります。
・第1条 情報は現地より先に取る
宜野座や北谷は、車で動く人が集中しやすい場所です。駐車場やシャトルの情報は、自治体や球団の告知が一番速く、現地に着いてから探すと、時間が溶けます。朝に一度、公式発表を見てから動く。これだけで焦りが減ります。
・第2条 有料試合は発売日が勝負
練習見学は無料で楽しめる場面が多い一方、オープン戦は席の争奪になります。那覇では2月21日、2月23日に巨人のオープン戦が組まれ、一般販売は1月31日午前10時からと報じられています。買えるかどうかは、開始時刻に間に合うかで決まります。
・第3条 2月の沖縄は「日差し」が主役
数値上の気温より、体感に効くのが日差しです。長時間の見学なら、サングラスと日焼け止めは装備品になります。雨が入った日は、室内練習で見学エリアが狭くなることもあるので、無理をしない。そういう日は城跡や街歩きに切り替えると、気持ちの余裕が保てます。
【2026年キャンプを彩る主役たち】
キャンプの面白さは、勝敗より「途中の表情」にあります。新しいフォームを試す投手、打順を変えられて黙って準備する野手、ひとつの守備で空気が変わる瞬間など、沖縄は距離が近い分、そういう場面が記憶に残ります。
そして今年は、韓国代表の沖縄2次キャンプが報じられていることで、実戦の温度が上がる日が混ざります。調整の中に「試される日」が入る。そういう日を踏めるのは、観る側の特権です。
【野球の枠を超える沖縄キャンプの文化的体験】
2月の沖縄は、野球だけで一日が終わらないのが良いところです。球場を出ると、桜の話題がごく自然に出てきますし、海の色もすでにリゾートそのものです。遠征というより、少しの間、生活の中に入り込むような感覚があります。
沖縄では、キャンプ限定の企画や情報が毎年きちんと整理されて発信されます。各地のキャンプ情報を眺めているだけでも、島が「受け入れる側」として、この季節を長い時間をかけて育ててきたことが伝わってきます。
【おわりに:2026年の記憶を刻む旅】
2026年の沖縄キャンプは、2月1日の日曜日から島の熱が上がり、途中で国際戦の緊張が混ざり、那覇組が入ってもう一段動くため、最初から最後まで全力で走る必要はありません。前半を中部で味わい、後半を那覇で締め、北部に泊まって深く追いかける。自分の性格に合わせて、強弱をつけると楽になります。
春、沖縄で「チバリヨー」と声をかける。キャンプの体験は、その後のシーズンを長く楽しむための、少し贅沢な助走になります。



