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原田菊典プロは琉球放送が厳正なる審査をした登録専門家です

車椅子で利用しやすいスロープの勾配

原田菊典

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テーマ:住いについて

スロープの長さはどのくらい確保すれば良いのか。


住宅リフォームで相談件数も多く、ご自宅の動線を考える際にスロープに必要な
面積が分かれば出来上がりをイメージする事ができます。

バリアフリー(床の段差がない)住宅が多くなってきましたが、リフォーム工事でも
既存の床段差を解消するというのは当たり前のようになってきました。

将来を見据えた家つくりで、室内の床がフラットな状態であれば小さなお子様や
ご高齢の方に優しく、家の中での事故を未然に防ぐことができます。

しかし室外から玄関室内へ入る動線をフラットにすることは難しく

通常の住宅内の床高は路面から25センチ~45センチ位高くなっていますので
車椅子等で外から玄関を介して室内に入るにはスロープを作る必要があります。

ではそのスロープってどのくらいの長さが必要なのか?

車椅子自走で上がれるスロープの勾配は1/15以下、平行に15メートル進むと高さ1メートル上がる勾配です。

例えば玄関のタイル面の高さが路面のゼロ地点から30センチ上がっている場合の計算方法
(30X15=450)玄関から長さ450センチのスロープが必要です。

また車椅子を介助者が押して上がる場合は1/8以下の勾配であれば楽に上がることができます。
(30X8=240)長さ240センチのスロープが必要です。

ちなみに幅は1200㎜確保できれば十分です。それ以下だと車椅子を途中で方向転換する際は窮屈差を感じると思います。

敷地内でスロープが必要な場合、現状の玄関高さが凡そでも分かれば
上記の計算方法を用いて自分で外構廻りをイメージする事ができます。

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原田菊典
専門家

原田菊典(大工)

合同会社きくはら工務店

住宅関係は仕組みや予算など不明点が多いのが実情。その不安を少しでも軽くするために、HPなど事前に開示できるものは全てお見せいたします。また沖縄の木造建築に関すること等、ご不明点はお気軽にお尋ねください

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