ブロックチェーンセミナーを終えて
ブロックチェーン産業の分類
〜見えない技術を理解するには〜
「ブロックチェーン」と聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのはビットコインや仮想通貨でしょう。
しかし実際のブロックチェーン産業は、金融の枠をはるかに超えて広がっています。今回は、この産業を3つの部門に分けて整理してみたいと思います。
①金融部門
最もイメージしやすいのがこの領域です。ビットコインをはじめとする暗号資産、送金・決済インフラ、資産運用サービスなどが該当します。
そして直近で世界的に注目度が高まっているのがRWA(Real World Assets)です。
これは不動産・国債・美術品といった現実世界の資産を、ブロックチェーン上でトークン化(デジタル証券化)する仕組みで、これまで一部の富裕層や機関投資家しかアクセスできなかった資産に、少額から誰でも投資できる道を開く技術として、金融機関の参入が世界的に加速しています。
②金融外部門
意外と知られていないのがこちらです。NFTを活用した伝統工芸品の真贋鑑定もその一つです。作り手の証明をブロックチェーン上に記録することで、模倣品の排除だけでなく、職人一人ひとりの価値が可視化され、後継者・担い手の増加にもつながる可能性を持っています。ほかにも、著作権・知的財産の管理、医療データの安全な共有、不動産登記の効率化など、「お金の話ではないけれど、信頼の証明が必要な場面」で活用が進んでいます。
③社会課題解決部門
たとえば、食品や製品が「どこで作られ、どう運ばれてきたか」を記録する仕組みもこの部門に含まれます。
これにより、「本当に環境に優しい作り方をしているか」「不当に安い賃金で作らせていないか」といったことを、後から誰でも確認できるようになります。
そのほか、『選挙の投票結果の透明化』、『寄付したお金が本当に必要な人に届いているかの確認』、『災害時に身分証明ができない人の本人確認』など、社会の仕組みが整っていない部分を技術で補う動きも進んでいます。
まとめると、正確な記録が必要な全産業から注目を集めているといえます。
技術は"目に見えないサービス"を支えている
ブロックチェーンが理解されにくい最大の理由は、それ自体が目に見えないインフラだからです。
私たちが日常で利便性を感じるのは、あくまでその上に乗った「サービス」であり、土台となる技術そのものを意識することはほとんどありません。
例えると、スープのダシのような存在です。
私自身、エンジニア出身ではありません。だからこそ、専門用語から入るのではなく、身近な「サービス」を入口に、その裏側にあるなぜこの技術が必要なのかをお伝えするよう心がけています。
これらはセミナーでより詳しくお伝えしています。
動画の一部はこちらからブロックチェーン概要講座


