5感育タッチケアと自己肯定感
専門学校での教員時代に、保育科のクラスに「愛着形成」についての講義をさせて頂いていました。
専任講師であったため、学生を保育実習や児童養護施設実習へ送ったり、実習先の職員の方と学生について話したりというような仕事がありました。
その際に、沖縄県の児童養護施設で暮らす子どもたちの多さに驚きました。
里親へ引き取られても、反抗期などで里親が対応しきれなくなったら、また施設へ戻されるという事態も発生し、そこで暮らす子ども達は、肌から受ける愛情を感じることが出来ないまま大人になっていく実情を知りました。
その子達が大人になって、子どもを生んでも育てることが出来ず、施設で育てることを希望する子もいるのです。
自分が施設で育ったから、自分の子も施設で育ててもらう・・・という感覚になってしまうようなのです。
もちろん、児童養護施設で暮らす子達は、様々な事情がありそこにいるので(一時的に暮らす子もいます)全ての子がそうなる訳ではなく、立派に仕事をして温かい家庭を築いている子もいます。
そんな時私は、一人引き取って自分の子として育てたい!!と思ったのです。
当時娘が2人いましたが、夫に相談したら(元夫ですが・・・)もちろん反対され、悶々とする気持ちを抱えながら数年が過ぎ、3人目の子が生まれました。
それでも、まだ私は諦めきれなかったのですが、改めてゆっくり自問自答をしたのです。
そして私が出した答えは、一人の子を施設から引き取って自分の子として幸せに育てたとしても、根本的な解決にはならない、もっと多くの人に、子育てに必要な「愛着形成」について知ってもらった方が良いのではないかと思ったのです。
児童養護施設で暮らす子ども達を、少しでも減らさなければならないと思ったのです。
5感育プログラムとは