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5感育タッチケアと自己肯定感
自己肯定感とは読んで字のごとく、自己を認め肯定的に捉えることができる感情のことです。
自己肯定感の高い子どもってどういう子なのでしょうか。また、親自身が高い自己肯定感を持つにはどうしたら、よいのでしょうか。 ここでは、両者の目線から見ていきたいと思います。
まず、子どもの自己肯定感についてです。
「三つ子の魂100まで」と言われる通り、小さい時期の親の接し方は幼児期、児童期にかけての性格形成に大きく影響を及ぼすのはもちろんです。 周りの養育者が、穏やかで優しく、たくさんの触れ合いの中で育つと、きっと穏やかで優しい子に育つでしょう。横暴な家庭で育つと、横暴な子になる可能性は高いでしょう。
しかし、世の中の親は皆そのようなマリア様のような子育てができるでしょうか? 「頭では分かっていても、思う通りの子育ては、なかなかできない」というママたちは多いのではないのでしょうか?
私だって同じです。 頭では分かっていても、ついつい子どもを叱りすぎてしまったり、仕事など色々なストレスから子どもへ当たってしまったりしたことだってあります。
何度も後悔し、自分を責め、子どもに謝ったことだってあります。
私は第1子の長女を出産し、順調に子育てができてるイメージをし、本当にイメージ通りに子育てができている気がしていました。約1歳10か月違いの第2子の次女を出産するまでは…。まだまだ甘えたい盛りの2歳前です。泣くと抱っこされる次女を見て、自分も意味もなく泣いてはママに抱っこをせがみ、保育園から長女を迎えてから夫が帰宅するまでの間の数時間をどう過ごすかが毎日の私の課題で、戦いでもあるように感じました。
そして、第2子と4歳違いの第3子三女。長女は小学校に入学し、毎日宿題を見てあげないといけないですし、次女だって構って欲しい、三女はまだピヨピヨちゃんで、フルタイムの仕事に家事。もちろん夫も手伝ってくれますが、子ども達はママとの触れ合いを第1に求めてきます。マリア様のような子育ては、私には無理でした。
話を戻します。うちの子はもう5歳、うちの子はもうすぐ中学生…「今からでは間に合わないの?」「遅かったかな…」よくそんな声を聴きます。結論から言います。十分間に合います。
いつからでも、親の接し方次第で大きく変わります。もちろん親以外でも周りで関わる友人や教師など、影響力のある人々との触れ合いで人間は大きく変われるものです。
しかし、幼少時期からの育った環境はその後の人生に大きく影響することは言うまでもありません。ものすごく貧困な家庭で育ったがゆえに、それが糧となり肥やしとなり大きなハングリー精神をもって大成功する人もいます。
一方、親が大成功を収めた超裕福な家庭で、甘やかされた生き方をするかと思いきや、自分自身の力で成功したい一心で自身の力で大成功する人もいます。
いずれにせよ、両者とも高い自己肯定感を持っていることは否めません。
高い自己肯定感とは
では、自己肯定感の高い子を育てるには、高い自己肯定感を持った接し方をする必要がありますよね。では、保護者はどうやって高い自己肯定感で子どもと接したら良いのでしょうか?
これは、一言では言い切ることはできません。全てを書くと膨大な量になってしまうので、ここでは一部を説明いたします。
まず、子どもへの対応に出来るだけ「ノー」など否定的な言葉は使わず、一瞬止まって考えるのです。
今、この子の要望に「イエス」と言ったらどんな悪い影響が起こる?そう考えたら、ほとんどの事が「イエス」でも問題ない事が、多い事に気づくでしょう。費用が伴うような物理的な欲求は別ですが。
あまりにも「ノー」が多いと子どもは「どうせまたダメだと言われるから・・・どうせまた怒られるから・・・」と自分の言いたい事を言わなくなる(言えなくなる)可能性があるからです。
つまり、親の返ってくる答えを普段の会話から推測して返答を決めつけてしまうのです。
「ノー」を答えるになるなら、なぜ「ノー」なのか、また「イエス」であっても何故「イエス」で答えたのかを、子どもが納得のいくように説明してあげる事が大切のように思えます。
特に1歳から幼稚園児くらいの子ども達は、突拍子もない事を言ったりしたりと、ついつい「ダメダメ~そんな事しちゃダメ~、うるさい、ダメ~、イヤ~」など親の都合や価値観でイエス、ノーを言ってしまいがちです。よくよく周りを見ているとどんなに「ノー」で答えている親が多い事かに気づきます。そして、怒らなくても良い所で、しょっちゅう怒って答えている様子が見えます。第3者の立場から見るとよく状況が見えるものですよね。
出来るだけ、(全面にと言いたいくらい)子どもの言葉を受け入れてあげる事が大事です。そして違っていたなら、ちゃんと説明してあげて、失敗しても、間違っていても子どもを肯定して受け入れ、子どもの意見をしっかり聞いてあげる事が自己肯定感を高めるための大切な要素の一つなのではないでしょうか?
5感育タッチケアでは、わらべ歌や童謡など少し変えて擬音語や擬態語に変換して乳幼児にマッサージをしていく事もあります。
楽しく子育てしましょ
言葉が話せる時期になり、「どんな音が聞こえる?」と子ども達に聞いてみると本当に大人では想像できない擬音語や擬態語をポンポン言ってくるのですよね。とても興味深く感じおもしろいです。
そこを、側いる保護者が「違うでしょ。犬はワンワンでしょ。」「車はブ~ンでしょ。」などとは言わず、全ての言葉を受け入れてあげるのです。そんな小さな事から繋げ高める自己肯定感も良いのではないでしょうか?
日常の子ども達へ向ける言葉一つ一つが、子ども達の「自分は大切にされている」という気持ちを積み重ね、自分自身を大切にしていく事を覚えていくのです。
子は宝。言葉と同様毎日毎日、たくさんたくさん抱きしめてあげましょう。意識して触れ合う事で子も親も変わっていくことが実感できるかもしれませんよ。そんな時に『育児の手応え』を感じるのです。