5感育タッチケアと自己肯定感
5感育タッチケアの講師養成コース
先週、5感育タッチケアの講師養成コースが終了致しました。
助産師さんが受講されていましたが、ぜひ他の助産師さんにも広めたいとおっしゃっていただき、とても嬉しい気持ちになりました。
もうお一人は、発達障害の施設の先生です。
こちらの先生も、保護者や子ども達に伝えていと、お二人とも大変前向きで、光が差したような感じがしました。
さて、最終日の講義でのお話です。
タッチケアの効果は絶大です。生まれたその日からできるのです。
優しく抱き上げて、撫でてあげるこれがタッチケアの始まりです。
5感育協会
子どもが何か失敗をしたときのことを考えてみましょう。
例えばおねしょをした、何かを壊した、親がやって欲しくない事をやってしまった、何度言っても同じ失敗をする、そうした時にどのような対応をしたら良いでしょう。
まず特に3歳以下であれば、感情的に怒ってはいけません。表情や腕をクロスして大きなバツを描くなど、ジェスチャーでやってはいけないことを伝えてあげたらいいのです。
3歳以下は、怒った感情をぶつける対象にはなりません。
まだまだ未熟な、小さな小さな幼児です。これから様々な事を学んでいく時期です。
病気になったとき、不安で泣いているとき、抱っこをせがんでいるとき、お母さんがずっと側で寄り添って抱いてあげたり、手をつないであげたりすることで子どもは安心感を覚え母親への信頼と愛情をより感じていくのです。
前者も同様です。失敗をしたときこそ、優しくしてあげるということを忘れないでください。
大人社会でも失敗は誰にでもあります。
さて、あなたは同僚が失敗をした時、相手を責めて感情をぶつける大人と、失敗を解決する糸口を提案したり失敗した背景を察してみたりすることができる大人と、どちらが心地よい空間を作れると思いますか?
あなたは、誰かが行き詰まっているのを見た時に、他人事として「それ見たことか」と傍観するのと、解決の糸口を提案するのとどちらが、どちらがあなたにとって心地よい生き方でしょう。
このように、自分が今までしてきた様々な体験から、心地よい生き方、空間、物語を作ることが蓄積されるのです。その結果「思いやり、優しさ、相手の立場になって考える事ができる」「心」が後の結果として作り上げられるのではないでしょうか。
臓器移植で心も移植される不思議
更に、テレビなどでも取り上げられていたことがありましたが、臓器移植をするとドナーと同じ思考になったり、性格なども似てしまったりすることまであるそうです。
実際動物実験でも、ラットの脳にサメの脳を移植しても何の変化もないのに、内蔵を移植すると変わってしまうという驚きの事実があるそうです。
そういう事実がある以上、私達は脳にはない、心という見えない臓器の存在を認めなければならないのです。
肌は「外臓」なのです。手で触れることのできる大きな臓器です。
子どもは幼い頃からの、親との触れ合い、会話全てが膨大な図書館のように蓄積されて大人になるのです。
そして、ほとんどの親が我が子を産んで初めて、親に愛情を持って育てられてきた事がわかり、そこから初めて他人に対する優しさを学ぶこともあります。子どもを授かったからこそ、学べる優しさもあるかもしれません。
肌は、目に見える大きな臓器です。こんな近くに簡単に触れられる臓器があり、理想に近づける子育てが、楽な子育てができる可能性のある手段が、目の前にあるのに、もっと大切なことに気づいていかねばなりません。
「口数少なく触れ合い多く」
しかし、子育ては一筋縄にはいきません。やはり子育てに関する夫婦の同一の価値観と、夫婦仲良くできることも、重要な要素の一つです。
心を育むために大切なことは、夫婦どちらか一方が理想的な子育てをしていても、夫婦喧嘩が絶えなければ、子どもの心は偏ってしまいます。
また、心や体を飛び越えて頭を鍛えようとすることも、秩序が乱れてしまいます。
親になったら、贅沢に子育てをしたくなるのが大半です。心も優しく穏やかに、体も健康で、頭も良くなってほしい。そんな贅沢な願いをすることも少なくないでしょう。
しかし、幼い時から甘えれずに、塾や習い事だけに追われたり、親が厳しすぎたりしてもバランスが取れずに、いつか心が壊れてしまいます。
事実、触れ合いが不足して育った子は、女の子ならば好きでもない相手と次から次へと交際相手を変えて付き合ったり、援助交際などの男女関係に陥る、又は子育てでネグレクトになったりします。男の子ならば、犯罪やニートなどへなりやすい傾向があると言う結果があります。
今はネット社会です。メディアなどで登場する犯罪人物の名前を検索すると、その人の過去が浮き彫りになります。それらをなぞっていくと、幼い頃のスキンシップ不足がどれだけ社会を不幸にしているのかがわかります。それと同時に、犯罪を起こしてしまう人たちも、当たり前ですが誰もが可愛いかわいい、赤ちゃんだったのです。親に甘えたい時期もあったのです。
彼らの幼い頃の物語を読んでいると、犯罪者でもあり被害者でもあると感じてしまいます。
タッチケアの重要性を学んでいる大人も、様々な過去があるはずです。完璧なマリア様のような親は存在しません。教員でも、保育士でも、どんな子育て専門の職業の人でも、完璧な子育てができることは至難の業です。
だからこそ、一見脳からかけ離れたように見える身近な肌の存在が、大きな心を育む事をわかってもらえるよう、一人でも多く、肌への育みに着目してもらいたいです。
そして、決して遅いことはない、いくつになってからでも間に合うことも忘れないで欲しいものです。
5感育タッチケアを沖縄から全国へ。
ゆりかごからシルバーまで。
肌から脳を肌から心を育む子育てを。
5感育タッチケアの親子教室に通う親子を大募集しています。
療育コースも設置しました。
講師は重度の発達の遅れの子を持つお母さんが、心を込めて進めます。
毎週金曜日10時30~12時予定
それぞれ、定員4~5名です。
https://5kaniku.com/