Airbnbの創業から成長する道のりを知る!
民泊を始めてからコロナ禍へ。民泊を通して実現したいこと
私が運営している桃雉庵の本館は、もとは茶道の教室だった廃屋でした。木々と雑草で荒れ果てていたため、敷地に入れることができるのは真冬だけという状態。価格が下がってもなかなか買い手が出てこないような物件でした。
そんな廃屋を大工など職人の力も借りて、リノベーション。民泊施設として生まれ変わらせました。
今回は私は民泊を始めてから現在までのことや、自分が民泊を通して何を実現したいのかについて書いてみます。
民泊を始めたはいいけれど
桃雉庵(本館)は、2018年9月に開業しました。開業して初めてのゲストは、なんとベルギー人。日本語が堪能な方だったので、本当に助かりました。
私は宿泊業界でのアルバイト経験がありますが、民泊運営は初めてのこと。そこで開業前はインバウンドで盛んな京都の民泊に泊まって、学ばせていただきました。
それでも、実際開業してみると運営方法などさまざまな悩みにぶち当たることに。困った私は、岡山市や倉敷市で民泊やゲストハウスを運営している先輩方一人ひとりにお会いして、いろいろ話を聞かせていただきました。
これをきっかけに「おかやま宿泊会」を立ち上げました。2019年のことです。
先輩方にいろいろ教えていただいたことで、運営の悩みが解消され心にも余裕が出てきたので、相互訪問や見学会を企画し、親睦を深めつつ愉しんでいました。多様な人達に溢れていて、結構楽しかったですよ。
これがのちの、Airbnb公認「駆け巡り見学会シリーズ」に発展します。
コロナ禍の中で
コロナの影響を本格的に感じるようになったのが、2020年1月のことです。海外のゲストが帰国の際に、スーツケースいっぱいになるまでマスクや風邪薬などを大量購入していたのです。そして、接触禁止の世界になっていったことは記憶に新しいところだと思います。
4月頃、民泊営業は閑古鳥。借金の返済があるものの、モチベーションはかなり下がってしまいました。
「GWも宿泊予約は入らないだろうなぁ」と半ば諦めていました。しかし、桃雉庵の「まるごと一棟貸し」が良かったようです。少しずつ予約が入り始め、モチベーションも少しずつ回復しました。
その頃は、周りに貢献できるよういろいろ動いていたように思います。当時入手困難になった消毒液を、なんとか入手して仕入れ値で必要とする分だけシェアしたり、観光系オンラインイベントを紹介したりしていました。
宿は平日はほとんど埋まらないけれど、土日祝日は予約が入るような状況。そんな中で、GoToトラベルキャンペーンや持続化給付金、家賃補助などでなんとか食い繋ぎ、売り上げは、ジワジワと回復傾向となりました。
私が民泊を通して実現したいこと
私にとって民泊運営は「楽しい」「面白い」ものです。
もちろん「桃雉庵本館・別館の稼働率を上げたい!」「岡山県内に少なくとも7ヶ所の宿泊施設をつくりたい!」といった目標を掲げてはいますが、根底にある考えはそこです。
宿泊施設として、ただ「寝る場所を提供する」だけではなく、屋内に入ったときの感動や「こういうところに住んでみたい」という気持ちを提供できることに喜びを感じています。
建築士や職人たちと「こういうふうにしたら、より面白くなるのでは?」「あれをやったらきっとゲストは驚くはず!」と提案し合って、常にアップデートすることを意識しています。仕掛けの多さの分だけゲストの満足度は高まるのです。それがやりがいにも収入にもつながっていると感じています。
このように自分自身が楽しめていないと、民泊運営は単なる清掃作業になってしまいかねないんですね。
副業として民泊をする方たちにも、楽しんで細く長く営業していってもらいたい。そのために役立つ情報や解決策を提案していきたいと思っています。
「面白い人」たちと一緒に
Airbnbコミュニティリーダーをやる中で、さまざまな方たちと会う機会がありました。民泊を運営している方は副業でされている方が多く、建築士や不動産屋などの多様な方たちがいます。
特に特に建築士が面白く、自分に欠けている部分を補ってくれる存在であったり、新たな視点を発見してくれる存在だったりします。現在も進行しているプロジェクトがあるのですが、打ち合わせからとても楽しくさせて頂いてます。
そして、民泊運営されている方は、さまざまなバックボーンを持っている、自分を含めてちょっと変わった方が多いので超面白いです。
今後のコラムでは、そんな“超面白い人”も紹介していきます。
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