履き辛い靴も、靴ひもを変えるだけで快適な靴に変わるかも?!
こんにちは。
フットライト.梶田です。
奥深い靴ひもの世界第4弾です。
今回は、お持ちのひも靴にほんの少し手を加えるだけで、外反母趾の痛みを解消できてしまうかも?!というお話です。
外反母趾にならないための方法や外反母趾になってしまった後の対策法については、マスメディアやインターネット内でも取り上げられますが、今この瞬間も外反母趾の痛みに耐えて歩かないと生活が成り立たない。という方に対してのアドバイスで「インソールを入れましょう」以外を見ることは皆無です。
ただ、一部のひも靴は靴ひもの通し方を変えてみただけで、外反母趾の痛みを軽減できた事例も多くありますので、その方法について解説したいと思います。
よく外反母趾の対策でご相談いただく登山靴を例にして話を進めますと、添付画像の右の登山靴の様につま先部分まで通し穴を開けてあるデザインの場合、構造上甲部の内容積を調整できる範囲が広いため、外反母趾の方にとっては当り箇所の調整をしやすいデザインでもあります。
過去のコラム内の、奥深い靴ひもの世界では、靴ひもには「フットギア」と「フットウェア」の機能があることをお話ししましたが、すべての通し穴に靴ひもを通すというフットウェアの固定観念を捨てるだけで、外反母趾の痛みは軽減しやすくなるという訳なんです。
では、実際どの様に靴ひもを通せばよいのでしょうか?
添付画像の登山靴の例で靴ひもを通した場合は、この様な通し方になります。
外反母趾の当る部分までを避けて、その後ろの通し穴から靴ひもを通し始めると外反母趾の部分を圧迫することなく、かつ足も靴に固定されて快適に歩くことができます。
実はこの方法、知れば使える!非常時の靴ひも活用法の考え方の応用編でもあるんですよ。
他には、スニーカーなどもつま先部分まで開放できるデザインになっていますので、外反母趾の当る箇所を避けて靴ひもを通してやれば締め付けられる痛みも消え、楽に履けるようになります。
外反母趾の痛みが軽減できた後は、自身の状態に合わせて外反母趾の症状改善を進めていけばよいだけですね。
ちなみに、以下の写真の様なつま先まで靴ひもを通さないタイプの靴では、上記の方法で外反母趾の痛みを軽減することができませんのでご注意ください。