外反母趾の痛みがひも靴で解消するかも?!
こんにちは。
フットライト.梶田です。
「奥深い靴ひもの世界」の第三弾です。
今回は、「知れば使える!非常時の靴ひも活用法」というお話です。
この知識は、ひも靴に付いている靴ひもが一定以上の長さ(一本当たり45cm以上あれば理想的)を必要とする点と、ひも靴の設計理論を理解していることを大前提としておりますが、設計理論の説明はかなりの量となるため、ここでは割愛させていただきます。
※ひも靴の設計理論については、シューフィッターや販売歴の長い靴店員、義肢装具士や経験豊富な靴修理店員といった、知識を有する者にお聞きいただければと思います。
さて、靴ひもを非常時に活用すると言っても、「一体何に使うの?」となってしまいますので、一例を挙げてお話したいと思います。
当店では登山靴の靴底交換を数多く受けておりますが、修理依頼の際に「歩いてる途中で靴底が剥がれて、降りてくるのに大変だった」といった話を聞くことがあります。
山で剥がれた靴底の応急対処法も、「靴底をガムテープで止めて降りてきた」や「針金で巻きつけて降りてきた」という人や、「剥がれたまま恐々降りてきた」という人もいます。
この「剥がれたまま恐々降りてきた」人が、もし登山靴についている靴ひもを有効に活用できていれば、剥がれたまま降りるよりも安全に降りられただろうになぁ。ということなんです。
また、ひも靴の設計理論を理解していれば、ひも靴から靴ひもを一本抜き取ることも躊躇なくできるようになりますので、その場に人数がいれば人数分の靴ひもを手に入れられますし、つなぎ合わせて長いひもにすることもできます。
その他にも、販売されている靴ひもの中には、「ケブラー繊維」で作られた靴ひもや「パラコード」で作られた靴ひもといった、応用の利く靴ひももありますので、購入時に最初から付いてきた靴ひもと交換しておけば応用範囲も広がります。
後は抜き取った靴ひもを、その場の必要に合わせて臨機応変に使用すればよいだけ。というわけなんですね。
ところで、靴ひもを抜き取られた靴はそのままでは脱げてしまい歩くこともできませんが、もう片方の残った靴ひもを半分に切り、半分に切った靴ひもを通し穴の特定の位置に通して結んでやれば、靴は通し穴全てにひもが通っていなくても脱げることなく歩けます。
※通し穴の特定の位置については、ひも靴の設計理論について理解していただく必要があります。
ひも靴を履いている人であれば、靴ひもの長さは別としても「常に自由に使えるひもを身に着けている」ので、急にひもの欲しい事態になっても慌てることなく靴ひもを抜き取って使えますよ。
という、非常時に使える靴ひも活用法についてのお話でした。