知れば使える!非常時の靴ひも活用法
こんにちは。
フットライト.梶田です。
前回に引き続き、『奥深い靴ひもの世界』の第二弾です。
今回は、「履き辛い靴も、靴ひもを変えるだけで快適に変わるかも?!」というお話です。
そのためにも、まずは靴ひもの種類について理解しておかなくてはなりません。
靴ひものタイプについてですが、大まかに2種類に分けられます。
・丸ひも
(更にロー引き、ガスひもなどといった細かな種類があります)
特徴としては、滑りがよく結んだり解いたりしやすい反面、解け易い面があります。
・平ひも
(更にロー引き、石目などといった細かな種類があります)
特徴としては、動きにくく結んだり解くのに若干手間のかかる反面、解けにくい面があります。
またデザインの面から見てみますと、丸ひもはおしゃれなイメージの靴に、平ひもはカジュアルなイメージの靴に使用されることが多いです。
ところで、靴ひもはデザインの一部としても重要なパーツのため、機能より見た目を重視して組み付けている靴もあることは前回でお話ししましたが、では、靴ひもを変えれば快適になるかもしれない理由とは何でしょうか?
靴ひもを締めたり緩めたりするのが面倒だったり、なかなかフィットさせられない本当の理由とは、靴ひも自体の摩擦力によるものなんです。
丸ひもは接触面積は少ないため摩擦抵抗も少なくなって脱ぎ履きしやすい反面、靴ひもは緩みやすく長時間の歩行では度々結び直しが必要になります。
平ひもは接触面積は広いため摩擦抵抗も多くなり靴ひもは動き辛いが、一度固定さえすれば緩みにくく長時間でも安定するという機能(特性)があります。
またひもの摩擦抵抗を減らして動きをよくするため、ロー引きといった二次加工を施した商品もあります。
つまり、例えばビジネスシューズで一日中歩き回っている人が、すぐ緩んできて歩き辛いなと感じている様でしたら、ついている丸ひもを平ひもに変えてみるだけでフィット感は向上しますし、スニーカーのひもが動きにくくて履きにくいと感じている様でしたら、平ひもから丸ひもに変えるだけで履きやすさは向上する、というわけなんです。
持っている靴が履き辛い場合でも、ご自身の用途(脱ぎ履きの頻度や使用の状況)に応じて、靴ひもに変えてみたら履きやすさ・歩きやすさの上がった事例も多くありますので、一度ご相談ください。