ホルムズ海峡封鎖で物不足は起こる?石油・ナフサ不足に備えたい日用品15選

矢方滉将

矢方滉将

テーマ:防災


連日ニュースで取り上げられているホルムズ海峡問題。
「遠い中東の出来事」「影響があるとしても、ガソリン代が高くなるくらいでは?」
そう感じている方も多いかもしれません。

しかし、ホルムズ海峡の混乱が長引いた場合、影響はガソリン価格だけの話では済みません。
日本の暮らしは、想像以上に石油に支えられているんです。

燃料、物流、プラスチック容器、衛生用品、包装資材、洗剤、日用品。 その多くが、石油や石油から作られる原料に関係しています。

特に注意したいのが、ナフサです。
ナフサとは、原油を精製する過程で作られる石油製品のひとつで、プラスチックや合成繊維、洗剤、包装資材などの原料になります。

つまり、ホルムズ海峡の問題は「ガソリン代の問題」だけではなく、「日用品の価格上昇」や「品薄」にもつながる可能性があるということなんです。

もちろん、明日すぐにすべての商品が店頭から消えるという話ではありません。
ただ、不安が広がると、実際の供給不足よりも先に「買い急ぎ」によって店頭在庫が乱れてしまうこともあります。

そこで今回は、今のうちに少しずつ備えておきたい、影響を受けやすい日用品15品目を紹介していきます。

自己紹介


皆さん、こんにちは。HIRO防災BASEです。
私は大分県別府市の消防本部で約10年間勤務していました。 消防隊、はしご隊、救助隊などを経験し、平成28年熊本地震での災害活動や、大分県中津市の山崩れ、広島県の豪雨災害での捜索活動など、多くの大規模災害現場で活動してきました。
その経験をもとに、現在は「シンプルに考える防災」をテーマに、YouTubeやコラムで防災情報を発信しています。
では、解説していきますね!

まず知っておきたい「ナフサ」と日用品の関係


ナフサは、石油化学製品の出発点になる重要な原料です。

ナフサからエチレンやプロピレンなどが作られ、そこからポリエチレン、ポリプロピレン、合成ゴム、不織布、プラスチック容器など、さまざまな素材が作られていきます。

私たちが普段使っている日用品の多くは、こうした素材に支えられています。
たとえば、ゴミ袋、ラップ、保存袋、ペットボトル、紙おむつ、生理用品、洗剤の容器、ウェットシート、ブルーシートなどです。

「石油」と聞くと車やガソリンを思い浮かべがちですが、実際は生活用品の多くにも深く関わっているんです。

石油不足は、燃料だけでなく「物を作る」「包む」「運ぶ」すべてに影響する可能性があります。

衛生:ないと健康被害に直結するもの


1. ゴミ袋

ゴミ袋は、家庭の中で最も身近なプラスチック製品のひとつです。
多くのゴミ袋には、ポリエチレンなどの樹脂が使われています。ポリエチレンは、ナフサから作られる代表的な石油化学製品です。

ゴミ袋が不足すると、単に「ゴミをまとめにくい」という問題では済みません。
生ゴミ、使用済みおむつ、生理用品、ペット用品などを適切に保管・廃棄できなくなれば、悪臭、害虫、衛生環境の悪化につながってしまいます。

特に災害時や物流混乱時は、ゴミ収集が通常通り行われない可能性もあります。
ゴミ袋は、清潔な生活環境を保つための基本備蓄なんです。

2. 非常用トイレ

非常用トイレは、防災備蓄の中でも優先順位が高い品目です。
便袋にはポリエチレンなどのプラスチック素材が使われ、凝固剤には高分子吸収材が使われている商品が多くあります。
つまり、非常用トイレは「袋」も「中身」も石油化学製品の影響を受けやすい商品なんです。

トイレを我慢すると、脱水、便秘、膀胱炎、体調不良につながることがあります。 特に高齢者、子ども、女性、持病のある方にとって、トイレ環境の悪化は深刻です。

食料や水と同じくらい、「トイレの備え」は命と健康に直結します。
おすすめ非常用トイレはこちらです↓
【Amazon】
【楽天】

3. 紙おむつ

紙おむつは「紙」と名前がついていますが、実際は多くの石油系素材が使われています。
吸水部分には高吸水性ポリマーが使われ、不織布、フィルム、接着剤なども組み合わされています。

赤ちゃん用のおむつだけでなく、大人用の介護おむつも重要です。
介護が必要な家庭や施設では、紙おむつが不足すると、本人の尊厳や生活の質に大きく関わってきます。 また、交換頻度を減らさざるを得なくなれば、皮膚トラブルや感染症のリスクも高まります。

毎日使う家庭ほど、普段から1袋多めに持つローリングストックが有効です。

4. 生理用品

生理用品も、代用が難しい衛生用品です。
表面材の不織布、吸収体、防水フィルム、個包装フィルムなど、複数の素材が組み合わされています。
不織布には、ポリプロピレンやポリエステルなどの化学繊維が使われることが多く、石油化学製品と関係が深い分野です。

生理用品が不足すると、衛生面だけでなく、外出、仕事、学校生活にも影響が出てしまいます。

生理用品は「なくても何とかなるもの」ではありません。必要な人にとっては、生活必需品です。

買い占めではなく、普段使う種類を1〜2周期分多めに備えておくと安心ですよ。

キッチン・食品関連:調理や保存に影響するもの


5. カセットボンベ

カセットボンベは、停電時やガス停止時の重要な調理手段です。
中に入っているガスは、主にブタンなどのLPガスです。LPガスは石油や天然ガスの精製・処理過程で得られるもので、エネルギー供給と深く関係しています。

ホルムズ海峡の問題で直ちにカセットボンベが不足するとは限りません。 ただ、停電や物流不安が重なると、カセットコンロやボンベは一気に需要が高まりやすい商品なんです。

災害時には「温かい食事」を作れるかどうかが、体力と精神面に大きく影響します。
家族の人数に合わせて、数本単位で備えておきましょう。

6. ラップ・保存袋

食品用ラップや保存袋は、日常生活でも防災でも使い道が多いアイテムです。

食品保存はもちろん、災害時にはお皿にラップを敷いて使えば、洗い物を減らすことができます。 これは、水が使えない状況で非常に役立つ節水方法なんです。

保存袋は、食品の小分けだけでなく、乾電池、薬、衛生用品、書類、スマートフォンの防水対策にも使えます。
ポリエチレンなどのプラスチック素材で作られるものが多いため、ナフサ由来の樹脂価格や供給の影響を受けやすい品目です。
ちなみに保存袋といえばジップロックが有名ですが、イオンなどにはPB商品(いわゆる自社ブランド)が存在するので
そちらは価格が安くて品質も悪くないのでおすすめです。
短期保存ならアイラップでも十分です。
薄い袋のまま電子レンジにれたり、煮ることもできます。
アイラップはこちら↓
【Amazon】
【楽天】
ラップと保存袋は、食品保存・衛生管理・節水を同時に助ける万能備蓄品です。

7. 食用油

食用油そのものが石油由来というわけではありません。
注意したいのは、物流コストと容器です。

食用油は、原料の輸入、国内輸送、製造、充填、配送といった複数の工程を経て店頭に並びます。 原油価格が上がれば、輸送費、製造コスト、包装資材コストが上がる可能性があります。

また、家庭用の食用油はペットボトルやプラスチック容器で販売されているものが多く、容器資材の価格上昇や不足の影響も受けます。

炒め物、揚げ物、保存食づくり、非常時の高カロリー調理にも関係するため、普段使う油を1本多めに備えておくと安心です。

8. 惣菜容器・プラトレー

スーパーの惣菜、弁当、肉・魚のトレー、カット野菜の容器など、多くの食品はプラスチック容器に支えられています。

食品そのものがあっても、容器や包装資材が不足すれば、販売形態に影響が出る可能性があります。

特に、共働き世帯、高齢者世帯、一人暮らしの方など、惣菜や弁当に頼る機会が多い家庭ほど影響を受けやすくなります。

もちろん、「プラ容器がなくなるから、すぐに惣菜が消える」と単純に断定はできません。 ただ、包装資材は食品流通に欠かせない存在です。
レトルト食品、缶詰、乾麺、米、冷凍食品なども組み合わせて備えていくのが大切です。

生活・消耗品関連:清潔な生活を守るもの


9. 洗濯洗剤

洗濯洗剤は、清潔な生活を保つために欠かせない日用品です。

洗浄成分である界面活性剤には、石油由来の原料が使われるものがあります。 また、液体洗剤のボトル、詰め替え用パウチ、計量キャップなどもプラスチック製です。

洗濯ができなくなると、衣類、タオル、寝具の衛生状態が悪化していきます。 汗、皮脂、汚れが残ったままになると、皮膚トラブルやにおい、感染症リスクにもつながります。

洗剤は「なくなってから買うもの」ではなく、常に1つ余分に置いておきたい生活防衛品です。

10. シャンプー・ボディソープ

シャンプーやボディソープも、石油化学製品との関わりが深い日用品です。
洗浄成分、泡立ち成分、香料、保存料、容器、詰め替え用パウチなど、多くの原料や資材が関係しています。

入浴用品が不足すると、清潔を保ちにくくなるだけでなく、かゆみ、皮膚炎、におい、ストレスにもつながってしまいます。

特に子ども、高齢者、敏感肌の方は、普段から使い慣れた商品が急になくなると困る場合があります。
こだわりのある商品ほど、早めに1本分多く持っておくことをおすすめします。

ちなみに災害時も考慮すると水不要のシャンプーも最低1本は備えておきましょう!
水不要のシャンプーはこちらがおすすめ↓※各々商品は異なります。
【Amazon】
【楽天】

11. 手袋・ウェットシート

使い捨て手袋やウェットシートは、感染対策や衛生管理に役立つアイテムです。

手袋には、ニトリル、ポリエチレン、塩化ビニルなどの合成素材が使われるものがあります。 ウェットシートの不織布にも、ポリエステルやポリプロピレンなどの化学繊維が使われることがあります。

介護、育児、ペットの世話、トイレ処理、嘔吐物処理、災害時の片付けでは、素手で触れたくない場面が多くあります。
水が十分に使えない状況では、ウェットシートは手指や身の回りを清潔に保つ助けになりますよ。

ただし、トイレに流せないタイプも多いため、使用後の処理用にゴミ袋もセットで備えておきましょう。

飲料・備蓄関連:需要が集中しやすいもの


12. ペットボトル飲料

ペットボトル飲料で注意したいのは、中身の水や飲料だけではありません。
容器そのものです。

ペットボトルにはPET樹脂が使われています。PET樹脂は石油化学製品のひとつであり、原料、製造、物流の影響を受けます。

水は命に直結するため、不安が広がると真っ先に買い急ぎが起こりやすい品目です。 台風、地震、断水のニュースが出た直後に、店頭から水が消えることも珍しくありません。

飲料水は、1人1日3リットルを目安に、最低3日分、できれば1週間分を備えておきましょう。

13. ポリタンク

ポリタンクは、断水時や給水時に欠かせない道具です。

給水車が来ても、水を運ぶ容器がなければ受け取ることができません。 バケツや鍋でも代用できますが、持ち運びや保管を考えると、ふた付きのポリタンクは非常に実用的なんです。

ポリタンクの多くはポリエチレン製です。 つまり、石油化学製品の影響を受ける備蓄品でもあります。

飲料水用と生活用水用を分けておくと便利ですよ。 折りたたみ式の給水バッグもあわせて準備しておくと、収納場所を取りにくくなります。

14. ブルーシート

ブルーシートは、災害時に非常に用途の広いアイテムです。

屋根や窓の応急処置、雨漏り対策、避難時の敷物、防寒、荷物の保護、目隠し、簡易テント、作業スペースの確保など、さまざまな場面で使えます。

素材には、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチック系素材が使われるものが多くあります。

台風や地震の後には、一気に需要が高まる代表的な商品です。
必要になってから買いに行くのではなく、家庭に1枚、できれば厚手のものを備えておくと安心です。

15. 乾電池

乾電池は、石油由来の製品というよりも「需要爆発」が起こりやすい備蓄品です。

停電、災害、物流不安のニュースが出ると、懐中電灯、ラジオ、ランタン、ガスコンロの着火用などに使うため、急に売り切れてしまうことがあります。

また、乾電池も金属、樹脂、包装材、輸送に支えられている商品です。 物流が乱れれば、店頭補充にも時間がかかる可能性があります。

単1、単2、単3、単4など、家庭で使う機器に合ったサイズを確認しておきましょう。

乾電池は「何となく買う」のではなく、自宅の防災用品に合うサイズを確認して備えるのが大切です。
ちなみにAmazonで出てた防災電池(10年保存可能)が88万件以上の口コミで評価4.5を叩き出しています↓笑
Amazon

まとめ:買い占めではなく、少しずつ備える


ホルムズ海峡の問題は、単にガソリン価格だけの話ではありません。

石油は、燃料としてだけでなく、プラスチック、合成繊維、包装資材、衛生用品、洗剤、容器など、私たちの生活のあらゆる場面に関わっています。

一方で、必要以上に不安になる必要はありません。 政府や企業も備蓄、在庫、代替調達など、安定供給に向けた対応を行っています。

大切なのは、買い占めではなく、日常の延長で備えることです。

ゴミ袋、非常用トイレ、紙おむつ、生理用品、洗剤、ラップ、水、乾電池など、普段から使うものを少し多めに買い、使った分だけ補充する。
これが、無理なく続けられるローリングストックです。

物不足は、供給不足だけでなく、人々の不安による買い急ぎでも起こります。

だからこそ、ニュースで慌てて動くのではなく、今のうちから静かに、必要なものを少しずつ整えておきましょう。

HIRO防災BASEでは、YouTubeで防災備蓄に関する情報を、初心者の方にもシンプルにわかりやすく発信しています。 有事の際に命を守るために、ぜひチャンネル登録と定期的な視聴をお願いします。HIRO防災BASEで検索してね!

動画も公開しています!


HIRO防災おすすめ防災グッズを下記にまとめています!

▼おすすめAmazon防災グッズ【PR】
▼おすすめ防災グッズ/楽天ROOM【PR】
▼その他の防災コラムはこちらから
▼匿名&無料HIRO防災BASEオープンチャット

※当記事はAmazonアソシエイトおよび楽天アフィリエイトのプログラムに参加しており、リンクから商品を購入されると収益を得ることがあります。収益はHIRO防災BASEの活動・チャンネル運営の支援につながります。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

矢方滉将
専門家

矢方滉将(映像クリエイター)

株式会社ヤヲキ

SNS運用、PR動画制作、MEO対策など、会社様の広報チームとして伴奏させてていただきます。広報担当を雇用するよりも安く、片手間で広報業務をされている会社様のリソースを生みます。

矢方滉将プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

クライアントの目標に伴走する映像制作のプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大分
  3. 大分の趣味
  4. 大分の写真撮影・カメラ
  5. 矢方滉将
  6. コラム一覧
  7. ホルムズ海峡封鎖で物不足は起こる?石油・ナフサ不足に備えたい日用品15選

矢方滉将プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼