未来を承認しましょう!
学習塾東セミの阿部です。3月7日は大分県の高校入試の日でした。
私は朝から私は上野丘高校に中3生の激励に行ってきました。
今年一年担当させていただいた生徒たちです。
入試当日の学校前で、生徒一人一人とハイタッチ激励です。
1年前から考えると、生徒も本当によく頑張ってくれたなぁ、
と一人ひっそり感動していました。
東セミでは、毎年3月に後輩へのメッセージとして卒業していく生徒にアンケートを取っています。
そのアンケートの中で、『言われて嬉しかった言葉・励みになった言葉を教えてください』という項目があります。
生徒のアンケートを読んでいくと、教育者の立場にある私たちのような先生、
そして保護者が肝に銘じておかないといけないことが見えてきます。
生徒が書いていることを綴っていきますと…。
がんばれ!
楽しんでこい!
暴れてこい!
いける!いける!
私たち一人一人にすごく期待してくれていて、
よかったら思いっきり褒めてくれたこと。
自分自身に自信を持て!
今までやってきたんだから大丈夫!
自信を持って!
落ちても良いよ!
いつも通りにすれば良い!
今までの力を出し尽くそう!
などなどが嬉しかった言葉として書かれていました。
当たり前でしょう、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、次のような見方をしたらどうでしょう?
勉強しなさい!と言われて嬉しかったと書いている生徒は一人もいません。
こうやったら点数が上がるんだから、この勉強をしなさい!
というテクニックを書いている生徒も一人もいません。
すべての生徒が
『自信を持たせてくれた、期待されていると感じさせてくれた』
ことに感謝をしてくれているのですね。
学習塾の仕事は、
①勉強の本質を教える
②理解させる
③定期テストで良い点を取るように指導する
など様々な役割があります。
しかし、そのような役割は、極論すれば、上っ面のことなのです。
最も大切なことは、次の1点ではないでしょうか。
『自信を持たせること。』
これはもう断言します。学習塾の第一の役割であり、そして保護者の第一の
役割です。少なくとも、私はそのように考えています。
もちろん、『自信』とは『根拠のない自信』のことではありません。
やればできた!という成功体験から得られる『自信』です。
この、やればできる!という経験により、
生徒自身の発言が大きく変わっていきます。
1年前、授業中に質問をすると、私はできないので、
と言い続けていた生徒が、最難関の高校を受けます。
今は『自信』に満ち溢れています。
本当に教師冥利に尽きます。
今回保護者の皆様にお伝えしたいことをまとめます。
やればできる!という自信を持たせることで、大きく人生は変わります。
そのためにも、まわりで支えている私たちに欠かせないものは
『期待し続ける』、ということです。
本当に期待していれば、お子様にかけていく言葉も変わります。
そうするとお子様自身がやる気になります。
やるに気になれば、結果も当然付いてきます。
この『やる気スパイラル』、とでも言うのでしょうか(笑)。
本当に大切ですね。
最後に、もう一つお願いを。
なんで勉強せないけんの?
仕事していく上で全く使わんのやろ?
数学なんか全く使わんやん!
お子様は、このような質問を必ずと言っていいほど
一度は口にしたことがあるものです。
これは私たち学習塾だけの話ではなく、ご家庭でも同じです。
そんな質問に対して、答えは無数にあります。
しかし、ついつい『うるさい!』とか『勉強したらお菓子あげるから!』
とかその場しのぎの対応をしがちです。
そうすると、その場は収まるかもしれませんが、『やる気』につなげることはできません。
一瞬効果があったとしても、ほんの一瞬です。
たくさんの視点でたくさんの答えを今から準備しておきましょう。
そして、そのときに欠かせないことは『期待し続ける』という姿勢です。
5年後も、10年後も、期待し続けていきましょう!