墜落後に本当に危険なのは「ぶら下がり続けること」 ― 胴ベルト型とフルハーネス型の決定的な違い ―

― フルハーネス型墜落制止用器具の役割と重要性 ―
フルハーネス型墜落制止用器具は、高所作業において万が一の墜落事故が発生した際、
作業者の命を守るために使用される重要な安全保護具です。
「落ちないための道具」と誤解されがちですが、実際には墜落時の衝撃を最小限に抑え、致命的な事故を防ぐことが最大の役割です。
高所作業では、フルハーネスの正しい使用が
労働災害防止に直結します。
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衝撃を受け止めるショックアブソーバーの役割
フルハーネスの安全性を大きく左右するのが
ショックアブソーバーです。
ショックアブソーバーは、墜落時にかかる衝撃荷重の大きさに応じてロープが伸びる構造となっており、
急激に身体へ伝わる力をやわらかく受け止め、衝撃を分散させます。
この仕組みにより、
内臓損傷や背骨への重大なダメージを防ぎ、
墜落事故による致命傷のリスクを大きく低減します。
もしショックアブソーバーが適切に機能しなければ、
フルハーネスを着用していても衝撃が直接身体に伝わり、
重大な労働災害につながる恐れがあります。
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正しい装着ができてこそ意味がある
フルハーネス型墜落制止用器具は、
正しい装着ができてこそ本来の性能を発揮します。
ベルトの緩みや装着ミス、バックルのかけ忘れなどがあると、
墜落時の衝撃を十分に分散できず、
思わぬケガや重大事故につながる可能性があります。
作業前には必ずフィット感を確認し、
ベルト・バックル・ショックアブソーバーに
摩耗や損傷、異常がないかを点検することが重要です。
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「慣れ」や「油断」が高所作業事故を招く
高所作業で発生する墜落事故は、
経験の浅い作業者だけでなく、
作業に慣れている作業者ほど起こしやすいとも言われています。
「短時間だから」「いつもやっているから」という油断が、
重大な労働災害につながるケースは少なくありません。
フルハーネスは、いざという時に命を守る最後の砦です。
正しい知識を持ち、確実に使用することが、
安全な作業環境づくりにつながります。
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正しい知識は特別教育講習で身につける
フルハーネスやショックアブソーバーの構造、
正しい装着方法や点検のポイントは、
自己流では正確に身につきにくい部分も多くあります。
高所作業を安全に行うためにも、
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育講習を受講し、
正しい知識と使い方をしっかりと身につけましょう。
特別教育講習を受講することが、
墜落事故を未然に防ぐための第一歩です。



