三隈中の成績が不安…どうすればいい?――塾選びで後悔しない3つのポイント
「周りの子が塾に行き始めたけど、うちはまだ早いのかな…」「中学生になってからでいいと思っていたけど、ついていけるか心配…」「中3の受験生になってから通えば、集中して頑張れるんじゃない?」
日田市で子育て中の保護者様から、このようなご相談をよくいただきます。塾はお金もかかりますし、送り迎えの手間もあります。「できることならギリギリまで行かせたくない」というのが、多くの親御さんの本音ではないでしょうか。
しかし、30年以上、日田市で子供たちの指導に当たってきたプロとして、心を鬼にして真実をお伝えしなければなりません。
結論から申し上げます。大分県で公立上位校を目指すのであれば、「中3から」では手遅れになる可能性が極めて高いです。
なぜなら、大分県の高校入試制度は、「中1からの積み重ね(内申点)」が合否に直結する仕組みになっているからです。
この記事では、一般的な「塾に通うタイミング論」ではなく、大分県の入試事情に特化した「ベストな通塾時期」について、具体的なデータと現場の経験に基づいて解説します。読み終えた後、「なんとなくまだ早い」と思っていた認識が、「今すぐ動かなきゃ!」という健全な危機感に変わるはずです。
まずは結論!大分県で公立上位校を狙うなら「中1の4月」がリミット
「いつから塾に通わせるべきか?」この質問に対する私の答えは明確です。
ベストは「小学生のうち(学習習慣の定着)」ですが、遅くともリミットは「中1の4月(入学と同時)」です。
「えっ、そんなに早いの?」と驚かれるかもしれません。しかし、これには明確な理由があります。
理由:大分県立高校入試の「内申点」の仕組み
多くの保護者の方が誤解されているのですが、大分県の公立高校入試では、当日の試験の点数だけでなく中学校の通知表の成績(内申点)が合否判定に使われます。これを「調査書点」と呼びます。
そして、この調査書点には、中1・中2・中3の全学年の成績が含まれるのです。
- 他県の一例:中3の成績のみを評価(中1・中2でサボっても逆転可能)
- 大分県:中1から中3まで、すべての学年の成績が積み上げられる
つまり、中1の1学期中間テストで取った点数(内申点)は、3年後の高校入試の持ち点の一部として確定てしまうのです。後からどんなに頑張っても、過去の内申点は書き換えられません。
「中3になって部活を引退したら本気を出す」
この作戦は、大分県では「すでに持ち点で大差をつけられた不利な状態からのスタート」を意味します。日田高校や日田林工などの人気校を目指すなら、中1のスタートダッシュでコケることは許されないのです。
点数が落ちてからでは遅い!今すぐ塾が必要な子供の「3つの危険
「でも、今はまだ学校のテストも平均点くらいだし、大丈夫じゃない?」そう思われるかもしれません。
しかし、テストの点数がガクンと落ちた時には、すでに手遅れ(基礎がボロボロ)になっているケースが大半です。点数が落ちる前に現れる、お子様の「SOSサイン」を見逃さないでください。以下の3つのうち、1つでも当てはまったら、通塾を検討すべきタイミングです。
【今すぐ塾が必要な3つの危険サイン】
サイン①:「宿題やったの?」と聞くと不機嫌になる
これは反抗期だからではありません。「宿題が難しくて解けない」「時間がかかって苦痛だ」という事実を隠すための防衛反応です。勉強が「嫌なもの」になりかけています。
サイン②:テストの結果を隠す、見せたがらない「まだ返ってきてない」
「学校に忘れた」と嘘をつくのは、プライドが傷ついている証拠です。親を失望させたくないという健気な気持ちの裏返しでもあります。
サイン③:家での勉強時間が「学年×40分」を下回っている
中1なら40分、中2なら80分。これは最低ラインです。これすら守れていない場合、「学習習慣」が欠如しています。習慣は一朝一夕では身につきません。
【学年別】いつから通う?メリットと「遅れるリスク」を徹底比較
では、具体的にどのタイミングで通い始めると、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?学年別にシミュレーションしてみましょう。
小学生(高学年)
- メリット(得られるもの):勉強=楽しいという刷り込みができる。「座って話を聞く」姿勢が身につき、中学入学後の「中1ギャップ」を無傷で乗り切れる。
- リスク(失うもの・大変なこと):遊びの時間が減る。親が送り迎えなどのスケジュール管理をする必要がある。
中1(4月~夏)
- メリット(得られるもの):最初の定期テストで高得点を取り、「自分は勉強が得意だ」という自信(勘違いでもOK)を持てる。3年間の内申点をフル確保できる。
- リスク(失うもの・大変なこと):部活が始まり、体力的にきつい時期。塾と部活の両立リズムを作るまで、親子ともに忍耐が必要。
中2(中だるみ)
- メリット(得られるもの):英語・数学が難化する時期にプロのサポートが入ることで、脱落を防げる。部活の中心メンバーとして忙しい中、効率的に勉強できる。
- リスク(失うもの・大変なこと):すでに中1の内容でつまずいている場合、「中2の予習」と「中1の復習」を同時にやる必要があり、負担が倍増する。
中3(受験生)
- メリット(得られるもの):受験直前の緊張感で、集中力が最大化する。短期間での詰め込みが効く(暗記科目など)。
- リスク(失うもの・大変なこと):中1・中2の内申点は取り返しがつかない。基礎が抜けている場合、受験レベルまで引き上げるのに時間が足りず、志望校を下げざるを得ない。
見ていただくと分かる通り、学年が上がるにつれて「リスク(負担)」が大きくなっていきます。「遅く始めればお金が浮く」と思いがちですが、実際は「遅れを取り戻すために高額な講習費や家庭教師代がかる」というケースも少なくありません。
「早いと勉強嫌いになる」は誤解。実は「早期通塾」が一番コスパ
「小学生や中1から塾に行かせると、勉強漬けになってしまって、勉強嫌いになるんじゃないか?」そんな心配をされる親御さんもいらっしゃいます。
しかし、私の経験上、事実は真逆です。勉強嫌いになるのは、塾に行ったからではありません。「学校の授業が分からなくなったから」嫌いになるのです。
逆に、早期から塾に通っている子は、学校の授業が「分かる」状態をキープできます。授業中に手を挙げて発表し、先生に褒められ、テストで良い点を取る。この「成功体験」のループに入れば、勉強を嫌いになることはありません。
教育費の「予防医学」
これを医療に例えると分かりやすいかもしれません。
- 早期通塾=予防医療(うがい・手洗い・ワクチン)コストはかかるが、健康な状態を維持でき、重症化しない。
- 中3からの駆け込み=手術・集中治療 病気(成績不振)が悪化してから治そうとすると、本人の苦痛も大きく、治療費(講習代など)も莫大にかかる。しかも完治する(志望校に受かる)保証はない。
トータルの教育費と、何よりお子様の精神的な負担を考えれば、「悪くなる前に手を打つ」ことが、最もコストパフォーマンスの良い選択だと言えます。
杉山学習塾なら「いつから」でも最適なスタートが切れる
ここまで「早い方がいい」とお伝えしましたが、もちろん「今からじゃ遅い」と諦める必要はありません。
杉山学習塾は、集団塾のような「一律のカリキュラム」ではありません。お子様が「塾に行こう」と思ったその日が、ベストな入塾のタイミングになるよう、オーダーメイドで指導します。
小学生・中1のお子様へ
まずは「勉強って面白い!」と感じてもらうことから始めます。正しいノートの取り方、辞書の使い方など、一生使える「学習の土台」を作ります。
中2・中3のお子様へ
志望校合格から逆算し、「今、何をすべきか」を明確にします。つまずいている箇所があれば、学年に戻ってでも徹底的に復習し(さかのぼり学習)、最短ルートで弱点を克服します。
不登校・勉強嫌いのお子様へ
学年は関係ありません。まずは「先生と話すこと」から始め、自己肯定感を回復させます。心のエネルギーが溜まってくれば、自然と鉛筆を握れるようになります。
塾に通うタイミングに関するよくある質問(FAQ)
入塾相談でよくいただくご質問にお答えします。
Q.部活が忙しい中1ですが、両立できますか?
結論:できます。むしろ忙しい子こそ塾を利用すべきです。
杉山学習塾は個別指導なので、部活のスケジュールに合わせて通塾日や時間を自由に調整できます。忙しい中で「週2回は必ず勉強する」というリズムを作ることで、メリハリのある生活が送れるようになります。
Q.まだ志望校が決まっていないのですが、塾は早いですか?
結論:決まっていないからこそ、選択肢を広げるために内申点を確保しておく必要があります。
中3になって「あそこの高校に行きたい!」と思った時、内申点が足りなくて諦める…というのが一番悲しいパターンです。将来の可能性を広げておくために、今のうちから準備をしておきましょう。
Q.夏期講習から始めるのがいいですか?
結論:きっかけとしては良いですが、「継続」が重要です。
講習会は塾の雰囲気を知る良い機会です。しかし、勉強はダイエットと同じで、数日間頑張っただけでは効果は続きません。講習会でついた火を消さないよう、通常授業へスムーズに移行することが大切です。
まとめ:思い立ったが吉日。「まだ早い」は「もう遅い」の始まり
子供の成長はあっという間です。「まだいいかな」と迷っている間にも、学校の授業はどんどん進み、入試までのカウントダウンは進んでいます。
今日が、お子様の受験当日までの残りの日数の中で、一番若い日です。「あの時、始めておけばよかった」と後悔しないために、今、一歩を踏み出してみませんか?
「今の成績で、どこの高校が狙えるの?」「うちの子に合う勉強法は?」そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ杉山学習塾の無料体験授業にお越しください。
入塾するかどうかは、その後で決めていただいて構いません。まずは現状を知るために、プロの目を利用してください。
無料体験授業の問い合わせはこちら



