Mybestpro Members

荻野晃プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

令和5年3月11日は「東日本大震災」が起こって12年でした。

荻野晃

荻野晃

テーマ:つれづれ草

記憶に新しいあの未曾有の東日本大震災から12年たちました。
あの日は、大学受験に甥っ子が大分に訪れ、受験会場の下見に連れて行っていた時でした。

妻に連絡を取ると「東北の方で大変なことになっている」と聞き自宅に戻ってテレビでの連日の報道に愕然と見ていたことを思い出します。

経験したことのない事態が起こり、日本中混乱していました。詳細の検証はいろんな人が論じていますが、建築に携わるものとして私がショックだったことは、津波で建物が流されている映像でした。

東日本の建物は、九州の建物に比べ雪の重みに耐え風雪に耐えるよう頑丈に造られているといるという認識があり、いとも簡単に流されているため衝撃でした。

延べ床面積30坪の総2階の住宅の重さは、考え方はいろいろありますが、屋根15t・壁15t・構造体8t・基礎30tほどで、合計68tとなります。数字ではものすごく重たいものに見えますが、地面から1.4m以上水につかると浮力が生じ、気密のいい今の家ほど船と化し水に浮いてしまいます。

水害等で家が流される原因の一つに「浮力」が影響していると思っています。

本来、人の命を守るべき「箱」である建物がいとも簡単に「流される」ことにどう対応すればいいのか…今後の課題の一つです。

写真は、先日耐震診断した老夫婦の地震対策です。恥ずかしがられていましたが写真を撮らせていただきました。

地震の時に食器が飛び出ないように家具の取っ手に棒をさしておられました。
毎日炊事をするたび面倒くさいと思いますが、素晴らしいと思いました。

この意識が、災害から命を守る、犯罪から命を守る、そして健康寿命を延ばす家づくり。につながっていくんだろうと思います。

建築に携わる一人として「一家和楽の家づくり」を常に…。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

荻野晃
専門家

荻野晃(一級建築士)

合資会社℮-ハウス

新築でもリフォームでも、営業、打ち合わせ、設計、現場管理、ローンの相談や土地探しまで、あらゆるジャンルの資格と人脈を駆使して、住まいに関するすべてのことにおいて、ワンストップで請け負います。

荻野晃プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

住まいづくりのすべてをワンストップで進めてくれるプロ

荻野晃プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼