NISAセミナー 大分開催
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
今を楽しみながら貯める！DINKs流お金の使い方バランス術
「せっかく子どもがいないのだから、今のうちに思いきり楽しみたい」
「とはいえ、将来のためにも貯めておかないと不安……」
――DINKs（ディンクス）世帯のお金の悩みは、この“使うか、貯めるか”のバランスにあります。
収入にゆとりがあっても、気づけば貯蓄が思ったほど増えていない。
反対に、将来が不安で節約ばかりしていると、今の幸せを感じにくくなる。
そこで今回は、「楽しみながら、しっかり貯める」DINKs流お金のバランス術をご紹介します。
●「使う・貯める・守る」を3つに分けて考える
家計管理というと、「節約」「貯金」がまず頭に浮かぶ方も多いでしょう。
でも、DINKs世帯では“貯めるだけ”ではもったいない。
理想は、使う・貯める・守るをバランスよく配置することです。
たとえば、手取り40万円の夫婦なら――
使う：60％（生活費・娯楽費・旅行など）
貯める：25％（将来資金・積立投資など）
守る：15％（保険・緊急資金など）
というように、お金の役割を3つに分けておくと、どれかが偏ることがありません。
特に「守るお金」は忘れがちですが、病気・ケガ・失業など“もしも”の時に、生活を支える重要な土台です。
●共通口座と個人口座をうまく使い分けよう
DINKs世帯では、「お金の分担ルール」を決めていないと、将来の計画が立てにくくなります。
おすすめは、共通口座＋個人口座の仕組み。
共通口座：生活費・貯蓄・固定費をまとめる
個人口座：お小遣いや趣味、自己投資用
たとえば、共通口座に毎月30万円を入れて家賃や食費を出し合い、残りはそれぞれ自由に使う。
こうすることで、「相手のお金の使い方が気になる」「貯金がどれだけあるか分からない」といったストレスを防げます。
また、共通口座から老後資金や旅行積立を自動で引き落とす設定をしておけば、
無理なく“将来のためのお金”を確保できます。
●「楽しむお金」は“予算化”がコツ
DINKs世帯の魅力は、二人の自由時間と可処分所得の多さ。
とはいえ、計画のない“なんとなくの支出”が増えると、知らぬ間に家計を圧迫します。
おすすめは、「楽しむお金」を“予算化”すること。
たとえば、
旅行費：年2回で30万円まで
外食費：月3万円以内
趣味・レジャー：月2万円
というように、あらかじめ上限を決めておくだけで、使いすぎを防げます。
しかも、「この範囲なら自由に使ってOK」と決めておくことで、罪悪感なくお金を楽しむことができます。
●“将来のための投資”は「今の満足」にもつながる
DINKs世帯では、資産形成を早めに始めるのがおすすめです。
長期の時間を味方にできるため、NISAやiDeCoなどの積立投資は非常に有効。
しかし、「投資＝将来のためだけ」と考えがちですが、実は今の満足度を高める効果もあります。
「お金が働いてくれている」と感じることで、日々の不安が減り、安心して“今”を楽しめるようになるのです。
また、投資の利益を「ご褒美旅行」や「記念の食事」に使うのも、モチベーションを保つコツです。
貯めることが“ガマン”ではなく“未来の楽しみ”になるような仕組みをつくりましょう。
●「節約」ではなく「選択」で支出をコントロール
DINKs世帯では、支出を減らすことよりも、
「自分たちにとって必要な支出を選ぶ」ことが大切です。
たとえば、
・家電や家具には惜しまず投資する
・使わないサブスクは解約する
・外食は“お気に入りの店”に絞る
こうした“選択型の支出”は、満足度を下げずに家計を整える最もスマートな方法です。
二人で「本当に価値を感じるお金の使い方」を話し合うことが、DINKs家計の安定につながります。
●お金の管理は「共有」より「共感」が大事
DINKs夫婦で多いのが、「お金の価値観の違い」によるすれ違いです。
貯めたい人と使いたい人、計画派と感覚派――性格が違うのは当然です。
大切なのは、“共有”ではなく“共感”。
相手を責めるのではなく、「なぜそうしたいのか」をお互いに理解することです。
たとえば、「旅行が好きだから、お金を使いたい」人には、旅行専用の積立を提案する。
「将来が不安だから貯めたい」人には、目標貯蓄額を見える化して安心感をつくる。
そうやって、お互いの気持ちに寄り添いながら仕組みを整えることで、無理のない家計バランスが保てます。
●まとめ：「貯める」と「楽しむ」を両立できる夫婦は強い
DINKs夫婦にとって、お金は「将来の安心」と「今の幸せ」をつなぐ大切なツールです。
貯めることに偏らず、楽しむことにも価値を置く。
そのバランスを意識するだけで、心にも家計にもゆとりが生まれます。
将来のために備えながら、今日の暮らしも大切にする――
それが、DINKs世帯ならではの“豊かさ”の形ではないでしょうか。
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