金融リテラシーってなに？
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
今回からDINKS世帯に向けたコラムを書いてみたいと思います。
DINKSとは・・・意識的に子供を持たずに共働きをしている夫婦のことです。
少子高齢化が進む中、社会情勢と共に生活観やライフスタイルは変化しています。
そのため、子供を持たずに夫婦で生きていくという選択をする人も少なくありません。
子どもがいない夫婦だからこそ考えたい“お金のゴール
「夫婦二人で共働き。家計にも余裕があるし、子どもがいない分、自由に使える」
──DINKs（ディンクス）世帯の方から、そんな言葉をよく聞きます。
確かに、教育費の負担がない分、家計にゆとりがあるように見えます。
しかし一方で、老後や将来の備えについて、気づかぬうちに“後回し”になっているケースも少なくありません。
●「教育費がない＝貯金できる」とは限らない
教育費がかからない分、そのお金を老後資金や趣味、旅行などに回せるのがDINKsの強みです。
ただし、その「ゆとり」をどう使うかによって、将来の安心度が大きく変わってきます。
共働きの場合、「それぞれの収入で生活費を分担し、残りは自由に使う」スタイルを取る方も多いでしょう。
けれども、気づくとお互いが思っているより貯金が少なかったり、
どちらかが支出を多く負担していたりと、バランスが崩れているケースも見られます。
大切なのは、「二人のお金」を見える化しておくこと。
共通口座を作り、毎月の生活費や貯蓄額を話し合うだけでも、将来の安心感がぐっと増します。
●「二人の人生」をどう描くかがスタート地点
子どもがいない夫婦の人生には、自由があります。
仕事に打ち込むのもよし、趣味を楽しむのもよし、早期リタイアを目指すのもあり。
選択肢が多い分、「自分たちはどんな人生を歩みたいか」を考えることが、ライフプランづくりの第一歩になります。
たとえば、
・50代でリタイアして国内外を旅行したい
・今の住まいを終の棲家にしたい
・老後は便利な街中のマンションに移りたい
・両親の介護を見据えて地元に戻る
――そんな将来像を、夫婦で具体的に話し合う時間を持つことが大切です。
ゴールを描くことで、お金の使い方・貯め方の方向性も見えてきます。
●老後リスクは「長生き」と「介護」
DINKs世帯で注意しておきたいのが、老後のリスクです。
「子どもがいないから、将来は夫婦二人で支え合う」と考えていても、
どちらかが病気になったり、介護が必要になったりする可能性は誰にでもあります。
また、いずれはどちらかが“おひとり”になる時がやってきます。
そのときに、経済的にも生活面でも困らないよう、今から備えておくことが重要です。
ポイントは3つ。
・老後資金を「二人分」ではなく「一人になった後」も想定すること
・介護費用や施設入居費を試算しておくこと
・相続や遺言など、法的な備えも早めに考えること
老後資金の目安は、夫婦二人で月25〜30万円、一人になった場合でも月15〜20万円ほど。
退職金や年金で賄えない分は、現役時代から少しずつ積み立てておくと安心です。
●お金の目的を「安心」と「楽しみ」で分けてみよう
DINKsの家計は、ただ貯めるだけではもったいない。
せっかく子どもの教育費がかからない分、「今を楽しむお金」も大切にしたいところです。
おすすめは、お金の使い道を「安心」と「楽しみ」に分けること。
安心：老後資金・保険・緊急時の備え
楽しみ：旅行・趣味・自己投資
このようにバランスを取ることで、貯めながらも“今”を楽しむことができます。
また、共通の「楽しみ予算」を決めておくと、無駄遣いの防止にもなります。
●まずは「ライフプラン表」を作ってみよう
夫婦の将来を考える第一歩として、ライフプラン表の作成をおすすめします。
今後の収入や支出、老後の生活費を見える化することで、
「このペースで貯めていけば大丈夫」という安心感が得られます。
最近は、FP（ファイナンシャルプランナー）によるライフプラン相談も増えています。
第三者の目線で、将来の見通しを一緒に立ててみるのも良い方法です。
今回のテーマついて質問や相談がある方はみらいマネープランニングにご相談ください。 初回無料相談にてサポートいたします。
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