災害リスクに備える住宅火災保険について
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
ここまで、家計管理や教育費、老後の備えなど、さまざまなお金のテーマを見てきました。
最終回では、シングルマザーが利用できる「支援制度」と「頼れる相談先」を整理します。
知っているかどうかで家計のゆとりは大きく変わります。遠慮せず、使える制度はどんどん活用していきましょう。
■ 1. シングルマザー家庭が利用できる主な支援制度
・児童扶養手当
もっとも基本となる制度です。
18歳(高校卒業まで)の子どもを育てるひとり親家庭に支給されます。所得制限はありますが、最大で月額約4万円(子ども1人の場合)を受け取れます。
★ 自治体によって支給日は異なります。必ず申請が必要なので、転居後は忘れずに手続きを。
・児童育成手当(自治体独自)
児童扶養手当に加えて支給されるケースもあります。東京都など一部自治体では独自の手当がありますので、自治体のホームページをチェックしましょう。
・ひとり親家庭医療費助成
医療費の自己負担分を軽減・無料化する制度。
お子さんだけでなく母親本人も対象になることがあります。病院にかかるたびに助成を受けられるため、日常的に助かる支援です。
・就業支援(自立支援給付金など)
資格取得や再就職のための制度も整っています。
・高等職業訓練促進給付金(資格取得中の生活費支援)
就業支援講習会やキャリアカウンセリング
仕事と子育ての両立を支える制度として、特に利用価値の高いサポートです。
・住宅支援
前回紹介したように、公営住宅への優先入居や家賃補助制度も利用できます。
「今の家賃が厳しい」と感じるときは、自治体の福祉課へ相談を。
■ 2. 教育・進学に関する支援
・就学援助制度
小中学校の給食費や学用品費を補助してくれる制度。
申請するだけで年数万円の負担が減るケースもあります。各学校または教育委員会で手続き可能です。
・高等学校等就学支援金制度
高校授業料の実質無償化。収入に応じて助成額が決まります。私立高校でも対象になる場合があります。
・高等教育の修学支援新制度
大学・専門学校進学時に「授業料減免+給付型奨学金」がセットで受けられる制度。
シングルマザー家庭では所得条件を満たすケースが多く、進学のハードルを大きく下げてくれます。
■ 3. 生活に関する支援制度
・生活保護・母子生活支援施設
経済的に厳しい状況にある場合は、生活保護や母子生活支援施設の利用も選択肢に入ります。
「助けを求める」ことは恥ずかしいことではありません。お子さんと安心して暮らすための社会的な仕組みです。
・食料・日用品の支援
フードバンクや子ども食堂など、地域の支援活動も広がっています。自治体や社会福祉協議会のホームページで情報を探してみましょう。
■ 4. 頼れる相談先
・市区町村役場(福祉課・子育て支援課)
各種手当や助成金の申請窓口。まずはここからスタート。
・ひとり親家庭支援センター
就業相談や資格取得支援、生活全般のアドバイスを受けられます。
・社会福祉協議会
生活資金の貸付制度(低利・無利子)などを扱っています。
・ファイナンシャルプランナー(FP)
制度を使った上で、「自分の家計に合った資金計画」を立てたい場合はFP相談が有効です。特に将来の教育費や老後資金を見据えたプラン作成に役立ちます。
■ 5. 制度は「知ること」から始まる
支援制度はたくさんありますが、「知らなかった」「どこに相談したらいいか分からない」という理由で利用できていない人も少なくありません。
まずは一度、自治体窓口や支援センターで「どんな制度がありますか?」と聞いてみてください。きっと、思っている以上に手を差し伸べてくれる仕組みが見つかります。
■ まとめ
児童扶養手当・医療助成・就業支援など、公的制度を積極的に活用
教育費や進学支援も、所得に応じて多くの補助がある
支援センターやFPなど、頼れる人に相談を
「知ること・使うこと」で、家計の安心が広がる
制度やサポートは「特別な人のためのもの」ではなく、今をがんばるあなたのためのものです。
少しずつ情報を集め、無理のない形で安心の未来を描いていきましょう。
今回のテーマついて質問や相談がある方はみらいマネープランニングにご相談ください。 初回無料相談にてサポートいたします。
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