給料が伸びない時代の家計防衛術①
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
「子どもに十分な教育を受けさせたい」
これは、シングルマザーに限らず多くの親の共通の願いです。
しかし、教育費は人生の中でも特に大きな支出のひとつ。
収入が限られる中でどう備えるかは、大きな悩みではないでしょうか。
今回は、教育費の全体像と、無理なく準備していくための方法について整理してみましょう。
■ 1. 教育費ってどれくらいかかるの?
文部科学省や日本政策金融公庫の調査によると、
子ども1人が大学を卒業するまでに必要な教育費は1,000万円以上になると言われています。
進学先によって金額は大きく変わります。
公立小中高+国立大学:約1,000万円
私立中学・高校+私立大学:約2,000万円以上
もちろん、すべてを親が負担する必要はありません。
奨学金やアルバイト、給付型の支援金なども組み合わせれば道は開けます。
大切なのは「大まかな目安を知っておく」ことです。
■ 2. 教育費は「3つのステージ」で考える
教育費には大きな山があります。
小学校〜中学校:義務教育なので比較的負担は軽め。ただし、塾や習い事で差が出る。
高校:授業料無償化があり、公立なら負担は比較的軽い。私立でも補助金制度を利用できる。
大学:もっとも大きな出費。入学金・授業料だけでなく、下宿費用がかかる場合も。
★ 「大学費用をどう準備するか」を意識しながら、前半は無理せず、後半に備えるイメージを持つと安心です。
■ 3. 教育費の貯め方
無理なく教育費を準備するための方法をいくつかご紹介します。
・児童手当を教育費に回す
子どもが中学を卒業するまで支給される児童手当。
すべて貯金に回せば約200万円近くになります。
生活費に使ってしまいがちですが、なるべく「教育費専用口座」に分けておくと確実です。
・学資保険を活用する
昔から教育資金準備の王道ですが、近年は返戻率が下がっています。
加入するなら「必要な時期に確実に受け取れる」ことを優先に検討しましょう。
つみたてNISA
投資で増やす方法もあります。
少額から積立できるので、「10年以上使わないお金」をコツコツ運用しておくと、将来の教育費の助けになります。
■ 4. 奨学金や給付金も視野に入れる
大学進学時には、日本学生支援機構の奨学金や、地方自治体・企業の給付型奨学金も活用できます。
また、シングルマザー家庭は所得制限により「高等教育の修学支援新制度(授業料減免+給付型奨学金)」を受けられる可能性があります。
★「奨学金=借金」とネガティブに考えすぎず、将来の選択肢を広げるための仕組みと捉えることも大切です。
■ 5. 習い事や塾とのバランス
「教育のため」と思うと、つい習い事や塾にお金をかけすぎてしまうことも。
でも、本当に必要かどうかを考え、「本人の興味や得意分野を伸ばすもの」に絞るのがおすすめです。
教育費のかけすぎは家計を圧迫し、結局大学資金が足りなくなるケースもあります。
「全部はできなくても、必要なところに重点を置く」という考え方が、シングルマザー家庭では特に大切です。
■ まとめ
教育費は確かに大きな負担ですが、「全額を自分ひとりで準備しなければならない」と思う必要はありません。
・児童手当や積立で少しずつ準備
・学資保険やNISAで長期的に備える
・奨学金や給付金も上手に組み合わせる
こうした工夫で、子どもの未来を応援することができます。
「できる範囲で、無理なく続ける」。これがシングルマザー家庭にとって一番の教育費準備法です。
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