災害リスクに備える住宅火災保険について
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
この連載では、ライフプランの必要性やお金にまつわるリアルな話をお届けしてきました。
最終回となる今回は、いよいよ「実際にライフプランを作る方法」
をご紹介します。
とはいえ、特別な知識や高額なツールは必要ありません。
パートナーと一緒に、「わが家の未来をどう描きたいか?」を話し合うところから始まります。
1.ライフプラン表ってどんなもの?
ライフプラン表とは、家族のライフイベント(出来事)とお金の動きを年ごとに整理した表のことです。
基本的な構成はとてもシンプルです。
| 年 | 家族の年齢 | ライフイベント | 収入 | 支出 | 貯蓄残高 |
| 2025 | 夫35/妻34 | 第1子誕生 | 600万 | 500万 | 300万 |
| 2028 | 夫38/妻37 | マイホーム購入 | 620万 | 700万 | 100万 |
このように、
「いつ・どんなイベントがあるか」
「そのとき、いくら必要か」
「収支はどうか」
を、時系列で“見える化”することで家計の未来がぐっとリアルになります。
2.まずは「未来年表」を夫婦で作ってみよう
作成の第一歩は、「未来の予定」をざっくり書き出すこと。
夫婦でカフェにでも行って、気軽な会話から始めてみてください。
★書き出すポイント:
子どもの進学・卒業
マイホーム購入・転居の希望
車の買い替え
働き方の変化(転職・時短・独立など)
旅行・レジャー・趣味の夢
リフォームや親の介護
未来の「やりたいこと」「かかりそうなお金」を、紙でもスマホでもメモしておきます。
これが、ライフプランの“材料”になります。
3.数字を入れて、簡易ライフプラン表に
イベントが出そろったら、それぞれにかかる大まかなお金と、その年の収入・支出のイメージを表に入れていきます。
「教育費は中学から私立なら年間100万くらい?」
「住宅ローンは月9万円で、ボーナス時に加算しよう」
ざっくりで大丈夫です。
むしろ、今は“ざっくり”がちょうどいい。
Excelが使える方は、テンプレートを利用すれば集計もラクです。
無料のライフプラン作成ツールや家計簿アプリのシミュレーション機能を活用するのもおすすめです。
4.数字だけじゃない。“価値観”をすり合わせる時間に
ライフプラン表は「お金の計算シート」ではなく、夫婦で価値観を共有するためのツールでもあります。
たとえば、こんなギャップに気づくかもしれません。
妻は「子どもは2人ほしい」と思っていたけど、夫は1人で十分と考えていた
夫は定年まで働く前提だったが、妻は50代でセミリタイアを希望していた
老後は実家の近くに住みたいと思っていたのは、実は妻だけだった
こうした違いを早めに知ることで、「じゃあどうする?」と一緒に考える機会が生まれます。
“お金”を起点に、“生き方”を話し合うことが、ライフプランの本質なのです。
5.作って終わりにしないコツ
ライフプランは「作って終わり」ではありません。
むしろ大切なのは、その後の“アップデート”です。
毎年の誕生月や記念日に、ライフプランを見直す
子どもの成長や転職など、イベントのたびに更新する
FP(ファイナンシャルプランナー)に相談し、客観的な視点を取り入れる
計画を“動かし続けること”が、人生を柔軟に、そして安心して進める鍵になります。
★今日の提案:「わが家の未来会議」をひらこう
週末の30分だけでもかまいません。
お気に入りのお茶を飲みながら、
「これからどう暮らしていきたい?」
「いつどこに住みたい?どんな働き方がいい?」
そんな話を、パートナーとぜひしてみてください。
“理想の未来”を共有することが、
現実的な行動と計画につながっていきます。
最後に:ライフプランは“選べる人生”をつくる力
お金の話は、難しくて避けがちなテーマかもしれません。
でも、「知る」「話す」「描く」ことで、私たちの暮らしは確実に変わっていきます。
ライフプランは、未来を縛るものではなく、
未来を自由に選び取るための地図です。
この連載をきっかけに、
わが家らしい「これからの人生」を一歩ずつ描いていけますように。
今回のテーマついて質問や相談がある方はみらいマネープランニングにご相談ください。 初回無料相談にてサポートいたします。
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