配偶者とのお金の意識の違いを乗り越えるために③
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
事務所にご夫婦で相談に来られるケースが多いのですが、
ご夫婦で「お金に対する価値観」が違うケースが実は多いんです・・・。
そこで今回からそのテーマに絞ってコラムを書いていきたいと思います。
「違いを受け入れ、ふたりで育てる“わが家流”のお金ルール」
これまで8回にわたって、「夫婦間のお金の意識の違い」について、一緒に考えてきました。
•お金に対する価値観が違うことは、自然なこと。
•まずは違いを受け止め、気持ちを伝え合うことが大切。
•家計管理も、ふたりに合ったスタイルを選べばいい。
どれも、頭ではわかっていても、実践するのはなかなか難しいテーマだったのではないでしょうか。
でも、そんな「ちょっと難しいこと」に向き合おうとしているあなたは、本当に素敵です。
今日は、この連載の締めくくりとして、
**「違いを受け入れながら、ふたりだけの“わが家流”ルールを育てる方法」**を一緒にまとめていきましょう。
違うからこそ、ふたりで強くなれる
お金の使い方にしても、価値観にしても、
夫婦でズレを感じるとき、「この人と合わないのかも…」と不安になること、ありますよね。
でも、実は
違うからこそ、補い合える。
違うからこそ、広がり合える。
そんな素敵な関係性もあるのです。
•もしあなたが「堅実派」なら、パートナーの「楽しみ上手さ」が、暮らしを豊かにしてくれるかもしれません。
•もしあなたが「自由派」なら、パートナーの「計画性」が、未来を守ってくれるかもしれません。
正反対に見える部分も、見方を変えれば「ふたりの強み」になる。
そう思えたら、心が少し軽くなりませんか?
わが家流ルールの育て方
では実際に、ふたりでお金にまつわるルールを作るとき、どんなことを意識したらよいのでしょうか?
大切にしたいのは、次の3つです。
① 「完璧なルール」を目指さない
最初から完璧なルールを作ろうとしなくて大丈夫。
むしろ「途中で変えてもいいよね」という前提を共有しておくことが、続けるコツです。
② 「どうしたらもっと心地よくなるかな?」を問いかける
「できていないところを責める」よりも、
「もっとよくするために、どんな工夫ができるかな?」という視点で話し合いましょう。
③ 「感謝」と「ねぎらい」を忘れない
たとえ小さなことでも、「ありがとう」「助かってるよ」と声をかける。
それだけで、ふたりの間にあたたかい空気が流れます。
お金は、ふたりの未来を育てるための道具
お金の話をするとき、どうしても「損か得か」「正しいか間違いか」といった議論になりがちです。
でも、本当に大事なのは
**「ふたりで、どんな未来を育てていきたいか」**ではないでしょうか。
•一緒に行きたい場所
•実現したい暮らし
•叶えたい夢や安心感
そんな未来のイメージを、時々ふたりで話してみてください。
「どれだけ貯めたか」よりも、「どんな時間を一緒に過ごしたか」が、
きっとあとから宝物になっていきます。
質問してみよう
あなたにとって、「お金を使う幸せ」ってどんなときですか?
あなたのパートナーにとっては、どうでしょう?
お互いの「幸せのかたち」を知ることが、わが家流ルールを育てる第一歩です。
アクション提案
この連載を読んでくださったあなたへ、最後のアクション提案です。
「ふたりで叶えたい未来リスト」を作ってみましょう!
たとえば、
•いつか行きたい旅行先
•叶えたい暮らしのイメージ
•子どもたちにしてあげたいこと
•老後、こんなふうに過ごしたいね、という希望
どんなに小さなことでもOK。
書き出すことで、自然と「そのために、今できること」が見えてきます。
お金は、未来をあきらめないための味方。
そんな気持ちで、これからもふたりで一歩一歩、歩んでいってくださいね。
最後までこのコラムにお付き合いいただき、ありがとうございました。
あなたと、あなたの大切な人との間に、
あたたかなお金の会話が生まれることを、心から願っています。
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