住宅ローンの申請方法
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
今回は、
「変動金利上昇の可能性について」
お話ししたいと思います。
2024年10月から一部銀行で変動金利が引き上げられました。
住宅ローンを組んでいる人だけでなく
これから組もうとしている人にとっても気になるところではないでしょうか?
わずかな上昇でも月々の返済額に大きな
影響を与える可能性があるのは心配ですよね・・・。
今回はそんな変動金利について詳しく解説していきます。
突然ですがここでクイズです。
住宅ローンを変動金利で借りた場合
金利はどのように変わっていくでしょうか
①契約時の金利が返済期間中ずっと固定される
②市場金利に応じて金利が変わる
③契約後10年間は金利は変わらずその後一括で変わる
正解は②の「市場金利に応じて金利が変わる」
でした。
変動金利は市場金利の変動に応じて金利が見直されます。
借入れ当初の金利が固定されている固定金利とは異なり、
経済状況によって金利が上下するため
その都度返済額も変わります。
一般的には短期プライムレートに連動し
半年ごとに金利が見直されます。
変動金利の最大のメリットは
「低金利時において返済額を抑えられる可能性があること」
です。
しかし市場金利が上昇した場合、
返済額が増えるリスクもあります。
変動金利では返済負担が急増するのを
防ぐために5年ルールと125%ルール
という2つの仕組みが設けられています。
これにより予期せぬ金利上昇から家計を守る効果があるのです。
ではここで再びクイズです。
返済負担の急増を防ぐための5年ルールとはどのようなルールでしょうか?
① 5年間は金利が変わらない
② 5年間は月々の返済額が変わらない
③ 5年間は返済をしなくて良い
正解は②の「5年間は月々の返済額が変わらない」
でした。
変動金利では半年ごとに金利が見直される
ため借入れ後すぐに金利が上昇する可能性
があります。
しかし、5年ルールを適用することで
5年間は毎月の支払い額が変わらないため
急激な負担増を避けることができます。
ただし、5年ごとの見直し時に適用される金利が上昇していた場合
6年目以降は返済額が大幅に増える可能性があるため
家計への影響を見据えた資金計画が重要です。
最後にもう1問クイズです。
返済負担の急増を防ぐためのもう1つの手段である
125%ルールとはどのようなルールでしょうか?
①月々の返済額が前回の125%を超えない範囲で調整される
②金利が1.25%以上上がらないよう制限される
③返済額が毎年25%ずつ増える
正解は①の「月々の返済額が前回の125%を超えない範囲で調整される」
でした。
例えば月々の返済額が10万円だった場合、
次回の見直し時には最大でも12万5000円が上限となります。
これにより急激な金利上昇があっても返済額の急増を抑えられます。
この2つのルールはあくまで月々の支払い額を抑えるためのものです。
金利が上昇しても支払い額が一時的に抑えられるため
未払い利息が発生するリスクがある
ことを理解しておく必要があります。
未払い利息とは本来支払うべき利息が
返済額に収まらず元本に加算されてしまうものです。
これが続くと将来的な返済負担が増え
ローン期間が長引いたり最後に多額の一括返済を求められたりする可能性もあります。
変動金利は低金利時には有利に働く可能性がありますが、
金利上昇時には返済負担が増えるリスクを伴います。
5年ルールと125%ルールによって
急激な負担増は避けられますが
未払い利息などのリスクも考慮する必要があります。
安易に低金利を期待するのではなく長期的な返済計画を立て
繰上げ返済やミックスローンなどの工夫を取り入れると安心です。
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