ボーナスの使い方
こんんちは。大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
今日は、保険不要論について考えてみます。
皆さんは「保険は不要だ。必要ない。」という意見を聞いたことはありますか?
YOUTUBEや雑誌などで見かけることがあるかもしれませんね。
最近保険不要論を唱えるインフルエンサーが増えてきています。
確かに毎月負担する保険料を考えると、自由に使えるお金はできるだけ減らしたくないのが本音かもしれません。
果たして本当に保険は不要なのでしょうか?
まず保険は不要という意見が出てきた背景にはいくつかの理由があるようです。
1つずつ確認してみましょう
理由1
健康保険に加入している
皆さんは病院を受診する時は必ず健康保険証を提示しますよね。
日本では公的医療保険があるため、病院での医療費の自己負担額は3割以下になっています。
また、入院手術などで高額な治療費がかかった場合でも自己負担限度額を超えた分は高額療養費として払い戻しも受けられます。
このような理由から特に医療保険は不要だという意見が出ているようです。
確かに日本は世界でもトップクラスで医療保障が手厚いと言われています。
しかし、かかる医療費が高額になると、当然自己負担額も増えるので注意が必要です。
また、高額療養費についても
収入が増えると自己負担限度額も大幅に増額する
治療や入院が長期化するとその分負担も大きくなる
という点には注意が必要です。
理由2
貯金がある
保険はもしもの時に必要となるお金をカバーするのが役割です。
ですから、万が一のことが起こっても困らない程度の貯金があれば保険に入る必要はないでしょう。
しかし、万が一のことが起こっても困らない程度の貯金がある人はどのくらいいるのでしょうか?
先ほどの公的医療保険の部分でも触れましたが、治療や入院が長期化するとその分負担も大きくなります。
また、自動車事故や火災などの場合1回の損失が何十万、何百万とかかる可能性があります。
このような際に貯金でまかなえれば問題はありません。
しかし、手元に十分な貯金がないのであれば貯めるための時間が必要になります。
必要額が貯まるまでは、万が一の際の経済的不安を抱えたままになります。
理由3
保険よりも他の商品の方が運用効率がいい
保険で貯蓄を目指しても運用効率が悪いので資産形成は他の手段を選ぶべきという意見も聞かれます。
確かに生命保険よりも利率の高い金融商品もあるでしょう。
とはいえ、そもそもデメリットのない投資は存在しません。
例えば、預貯金は積み立てた分の元本は原則保証されますが、高金利は期待しにくくなります。
逆に、投資は大きなリターンの可能性がある一方で、元本割れするリスクもゼロではありません。
資金運用はこうしたメリットデメリットのバランスを意識しておきたいところです。
保険不要論には正しい部分もあるものの、それだけでは全ての不安をカバーできないことが分かりました。
保険にも
公的医療保険でカバーできない部分を補える
加入した時点ですぐに保障が手に入る
一定の節税効果が期待できる
など
メリットはたくさんあります。
もちろん、保険だけで全てをカバーすることもできません。
ご自身の状況に合わせて、本当に必要な保障のみを準備しておくのがおすめです。
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