老後資金の貯め方
こんにちは。大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
今回は介護について解説していきます。
働き盛りの世代の方はイメージしづらいかもしれませんが、介護って聞くとどんなイメージでしょうか?
働けなくなったとき・・・。寝たきり状態になったとき・・・。
現役世代の方は、ご自身の親が介護状態になったときはどうすればいいかと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いざそういった状況になった場合、現場の介護制度や施設の種類など解説していきます。
近年は介護保険適用の公的な老人ホームの入居待ちが多く、数年待ちなどで非常に不足しています。
都心などで立地が良い場合には施設料金が高額になるため、お金がないなどの理由で子どもが介護にもあるケースもあります。そのため介護のために離職や転職をして収入が減ってしまうケースがほとんどです。
そもそも親の介護が必要になったらどうすればいいのでしょうか?
まずは大分地域包括支援センターに相談しましょう。
社会福祉士や主任ケアマネージャーなどの資格を持つ職員がそれぞれの専門性を生かして高齢者本人やその家族の相談に乗り対応してくれます。
在宅介護なら、どういう支援をしてもらえるかを教えてもらえ、介護保険の申請のサポートもしてくれます。
現在の不安や課題を話し、様々な制度や地域資源を活用して適切にサービスを受けられるように支援してくれます。
在宅で受けられるサービスは
訪問介護サービス、
通所介護サービス、
短期入所介護サービスなどがあります。
ショートステイは1泊2日から最長30日まで利用できます。
在宅介護から施設への入居を決断するタイミングとしては
一人でトイレに行けなくなった時
火の始末ができなくなった時
食事を食べなくなった
介護をする元気な方の親まで倒れそうになったという
ケースが多いです。
老人ホームなどの高齢者向け施設には介護保険施設と民間施設があり
種類はさまざまです。
施設の入居が必要になった場合介護認定を受けているか確認しましょう。
介護保険認定は7段階に分かれています。
このように条件が異なり要介護度によってこの3つが介護保険施設に入れるかどうかが決まります。
特養は常時介護が必要で在宅での生活が困難な場合に入居できる施設です。
民間施設と比べると料金は安いのですが、要介護度が高くて独居など緊急性が高くないと何年も入居待ちになるなど長くなるところが多いです。
特養は必要性の高い人から入居できるように入居基準をポイント制で定めています。
老健とは入院していた要介護1から5の高齢者が
退院後に入居し、在宅復帰を目指すためにリハビリなどを受ける施設です。
限定された期間だけ入れる施設なので特養よりは空きが出やすく入りやすいです。
療養病床は治療を終えたものの寝たきりなどで在宅介護は難しい人向けの施設です。
一般的な病院とあまり変わりません。ただ家庭の事情で病院生活をする社会的入院が多いことが問題視され、介護型の療養病床は廃止される方向で医療機能と生活施設の機能を併せ持つ介護医療院への転移が住んでいます。
自宅に住みつつ受けながらも利用できる施設で、
小規模多機能型居宅介護施設という施設があります。
介護保険で利用でき、利用者が可能な限り自立した日常生活を送れるよう施設の通いを中心として短期間の宿泊や利用者の自宅への訪問を組み合わせて利用できます。
要支援1から利用でき宿泊代や食事代は別ですが、利用回数や時間に限らず介護度ことに決められた定額料金です。
待機者が多く特養に入れない場合は民間の介護付き有料老人ホームや
住宅型有料老人ホームが検討できますが、介護保険施設に比べると高くなり
立地、設備、人件費などにより料金が変わります。
民間の場合入居金や支払方法も様々です。
入居金が1億円する施設もあれば0円のところも増えてきているようです。
どれくらい年金をもらっているか、もらえるかを把握し、100歳まで生きると想定して
資金計画を立て月額どれくらい使えるか算出しましょう。
民間の施設を選ぶポイントは、いくつか身近な施設を親が元気なうちに見学しておくのがすすめです。
昼食時に見学することが良く、食事の内容や入居者職員とのコミュニケーション
介助方法などこれらのチェック項目でチェックしてみてください。
もし今後介護を検討することになった場合こちらのステップを参考にしてみてください。
近隣の施設を3つ見学。
入居の目的を明確にする。
条件の優先順位を決める。
予算の目安を立てて情報収集をする。
候補の施設を絞り込む。
親兄弟と意思の確認をする。
実際に見学に行き体験入居をしてみる。
入居先を決定し契約を結ぶ。
親が元気な時に意思を尊重し、親や兄弟とのトラブルが発生しないように話し合う
ことから始めてみましょう。
いかがでしたでしょうか?
親が介護状態になる前に話しづらい内容ではありますが
将来の安心のために今回のお話がお役に立てたらうれしいです。
老後は誰にでもやってきます。親だけでなくご自身の将来についてもしっかり考えておきませんか?
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