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病室が臭い!ニオイの原因は布団やマットレスに潜む菌?

松本麻衣子

松本麻衣子

テーマ:病院や介護施設のベッド環境の管理

病室が臭うのは、汗で繁殖した雑菌が原因です。
寝ている間に多量の汗を吸い込んだ寝具には、老廃物や皮脂がついています。
それをエサとして繁殖する過程で悪臭が発生します。洗っていないマットレスは臭いの元になりがちです。

~寝具の臭いの原因~ 

ただでさえ、ストレスのかかる治療。
1日でも早く治る様、ストレスをいやし、少しでもリラックスして過ごしたいですよね。

リラックスして過ごせるかどうかは、病室の環境にかかっています。
照明や静けさはもちろんのこと、忘れてはならないのがニオイ。
心地よく感じる匂いなら歓迎ですが、汗の臭いがしたりカビくさかったりという不快な臭いが漂っていれば、とうてい質の良い眠りは望めません。

病室の寝具の嫌な臭いは大別すると
「病室の生活臭」と
「寝具の臭い」の2つです。

毎日長い時間を過ごすわりには、空気の入れ替えをする頻度が少ないのです。

飲食をはじめとした活動がないので、臭いの原因に見当がつかないかもしれません。

しかし、病室は寝具以外にも、カーテンやクローゼットがあります。
(クローゼットの中の防虫剤も、モノによっては臭いがします。)
カーテンもほとんど洗うことがなく、臭いがつきやすいです。

エアコンの手入れが行き届いていなければ、内部でカビが発生しているかもしれません。
カビが生えた状態で運転すれば、カビ臭が吹き出してきます。
そして、寝具。
枕やシーツ、マットレスそのものが臭いの発生源となっています。

人は一晩にコップ1杯もの汗をかきます。
寝具は毎日それだけの汗を吸収しています。
枕カバーやシーツは、定期的に交換していますが、マットレスやベッド周りで使用するクッションなども定期的に洗浄をしていなければ、カビや雑菌も繁殖し臭うようになるのです。

付着したニオイだけでなく菌が原因 
汗自体にはにおいはありません。
汗の99%は水分で、残りはほとんどが塩分です。
汗のにおいは無臭です。
くさいのは、汗が布や空気にふれることで発生する雑菌が繁殖などをする中で生み出すのです。

汗は肌のエクリン腺という場所から出るのですが、この段階ではにおいの原因となる物質はほとんど含まれていません。
皮膚の表面で、皮脂や垢と混じり合ってしまうと、それが皮膚常在菌のエサとなります。
細菌が分解する過程で、古いぞうきんのようなにおいやすっぱいにおいが発生してしまうのです。

汗を吸った湿っぽい寝具はカビも生えやすくなっています。
一度カビが発生してしまうと、表面上にカビが見えなくてもイヤなにおいがこびりついてしまいます。

~菌の発生条件とは?~

清潔な病衣に着替えて、体を清潔にして寝るのだから、寝具はそれほど汚れないだろうと思ってしまいますよね。
確かに目に見える汚れはないでしょう。

それでも、新品のシーツで一晩寝ただけで菌の数は4倍にもなります。
一週間使い続けるとなると、菌の数はさらに増え11~12倍にまで増殖します。

1日使ったシーツは、トイレの便座の3倍、1週間のものは9倍菌が多いという調査結果もあります。

これほどに菌が増えるのは、汗が原因です。
就寝中かいた汗を、シーツはたっぷりと吸い込んでいます。
そこへ、寝ている人の肌からはがれ落ちた老廃物や皮脂がつきます。
人肌で温められ、菌にとってはまたとない環境です。
こうして寝具が雑菌の繁殖する温床となるわけです。

シーツならばまだ対策がとれます。
枕カバーもそうですが、定期的に交換することができます。

枕や布団は洗えなくても天日干しすることはできます。

こわいのがマットレスです。正しい洗浄システムでメンテナンスができているでしょうか?

~マットレスのにおい対策~

マットレスのにおい対策として、丸ごとマットレスを洗浄、除菌できるマットレス洗浄システムをオススメします。

1回の洗浄システムで、しつこい臭いや菌やウイルスを除去することが出来、6ヶ月抗菌することができます。

1週間後にお届けし、マットレスを預かっている間は弊社のマットレスを無料でお貸出しします。


~家庭ではどうすればよい?~

ご自宅で使用されることが多いスプリングマットレスは、丸洗いすることができません。
汗などで中のコイルが錆びていることが可能性はとても高いです。

表面的には、掃除機をかけることで、マットレス表面や近くにある老廃物などのにおいの元を吸い込んでくれます。

ダニやその死骸もマットレスの表面付近に潜んでいるので、一石二鳥です。布団専用の掃除機もありますが、普通のものでも大丈夫です。
ノズルに取り付ける、布団用のパーツも市販されています。

病院や施設では、マットレス自体をきちんと尿臭や汗のにおいがこびりついていたり、カバーを外すと明らかにカビが生えてしまったりしている場合が多く見られます。オゾン減菌でしっかり落とし、マットレスを丸ごと洗い、除菌をするマットレス洗浄システムを利用しましょう。マットレスを長持ちさせるためにも効果的です。

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専門家

松本麻衣子(洗濯サービスほか)

有限会社 マツモト・メディカル

普段、洗浄することがない汚れたマットレスは、カビやダニや細菌の温床になりがち。免疫力が低下している方には、施設内感染のリスクも高まります。定期的な洗浄で、他の医療機関・福祉施設との差別化が図れます。

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