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鉄欠乏性貧血と肩こりや腰痛の関係について

河野貴彦

河野貴彦

テーマ:肩こり・腰痛

投稿をご覧いただきありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。

今回の内容は「鉄欠乏性貧血」についての内容になります。

貧血というと「疲れやすくなる」「ふらつく」などのイメージをお持ちの方が多いと思います。実際に当院に来られる方の中にも「別に大したことはないだろう...」と放置している方も多く見受けられます。

しかし、貧血は様々な症状に影響を及ぼします。特に私たち整体師の分野では、日ごろよくみる肩こりや腰痛などの慢性痛にも大きく関係してきます。

今回は鉄欠乏性貧血が肩こりや腰痛にどのように関係するのかを説明します。


【鉄欠乏性貧血とは?】

胃腸などの消化器系疾患による出血、肝・腎臓機能の低下や疾患、月経(生理)や産婦人科疾患、食事の栄養バランスの偏りなどの影響で鉄分が不足することで起こります。

それぞれ説明すると、

①消化器系疾患

消化器からの出血によって鉄分が不足します。(胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がん・大腸がんなど)

②肝・腎臓機能低下

肝臓は鉄の貯蔵・代謝を行う役割があり、腎臓は赤血球を作るホルモン(エリスロポエチン)の分泌を行います。そのため肝・腎臓疾患によりこれらの機能が低下することで鉄欠乏性貧血悪化させたり、原因となることがあります。

③月経や産婦人科疾患

月経による出血過多はもちろん、産婦人科疾患(子宮筋腫など)が過多月経を引き起こすことで鉄欠乏を引き起こします。また妊娠・出産時に鉄需要が増加することで鉄欠乏性貧血を引き起こすこともあります。

④食事の栄養バランスの偏り

よく摂取される食品の中でも、
・タンニン→緑茶・紅茶・コーヒーに含まれる。
・リン酸→インスタント食品や加工食品に含まれる。
・シュウ酸→特にほうれん草などの野菜・穀物・チョコレート・ぬかなどに多く含まれる。

これらの成分は鉄分の吸収を妨げます。そのため、食事中や食前食後の水分摂取として緑茶・紅茶・コーヒーをとらないようにしたり、インスタント食品など中心の食生活にならないように気を付ける事が大切です。

      

【鉄分の働き】

鉄は赤血球を作る材料となります。赤血球は酸素を全身に運ぶ役割を担っています。そのため、鉄分が不足すると全身の細胞が酸素不足になりやすく、体の様々な機能が低下します。


【肩こりや腰痛などの慢性痛との関係】

鉄欠乏性貧血により筋肉や脳への酸素供給が低下すると、各細胞でのATP生産(エネルギー生産)が低下して疲れやすくなり、その結果、肩こりや腰痛などの慢性痛を引き起こしやすくなります。

また、痛みを緩和する働きを持つ神経伝達物質であるセロトニン・ノルアドレナリンの生成にも鉄は必要です。そのため、鉄が不足するとこれらの神経伝達物質の生成が阻害されます。結果、痛みを強く感じやすくなったり、進行することで手足のシビレなどの神経症状が出ることもあります。

上記のようなメカニズムから鉄欠乏性貧血は肩こりや腰痛などの慢性痛を悪化させる原因となります。


【まとめ】

最近はどんどん高騰する物価の影響から食費を削ってやりくりしているという話もよく聞きます。その影響からか食生活の問題で肩こりや腰痛などの慢性痛が解消しにくい方が多い印象を受けます。

特に当院に来れれる女性の方で貧血症状を訴える方は近年増加しています。その方々の大半が軽く受け止めているように思います。

体の機能はそれぞれ繋がりがあります。なので、どんな症状でも「このくらいは関係ないだろう...」と軽くみて放置するのではなく、一つ一つしっかり解消することが大切です。

その結果、抱える不調を早く解消する近道になると思います。

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河野貴彦
専門家

河野貴彦(整体)

大分駅前整体院

当院ではまず【代謝活性法】を行い整体ではとれない歪みを整えて、より根本的なアプローチができる環境を作ってから整体を行っていきます。

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