整体やマッサージ後に腰痛などの症状が戻る人の特徴
コラムをご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野貴彦(こうのたかひこ)です。
今回は「肩こりが悪化するストレッチ!」という内容でお伝えします。
当院に来院される肩こり患者の中には、本やテレビの情報で肩こりにはふくらはぎのアプローチが効果があるということで、実践されている方が多いです。
確かに座りっぱなしや立ちっぱなしなど、長時間同じ体勢でいることで下肢の血液循環が悪くなる事で起きる肩こりにはふくらはぎのアプローチは効果的です。
しかし、ただ伸ばすだけのストレッチはかえって逆効果になることもあります!
肩こりを悪化させるストレッチ
では、どのようなストレッチが肩こりを悪化させるか?
答えは「アキレス腱」のストレッチです!!
アキレス腱のストレッチが肩こりを悪化させるイメージがつかない方も多いと思います。
ここでポイントとなるのは姿勢です。
アキレス腱のストレッチが肩こりを悪化させる理由
アキレス腱に収束する下腿三頭筋は抗重力筋です。
抗重力筋とは体の前面や後面にある姿勢を維持する筋肉を言います。
基本的に人は疲労が溜まると猫背の姿勢にバランスが崩れていきます。
猫背になると首が前に行き背中が丸まるので、本来中心にある重心が前方にズレ背中側の筋肉が引っ張られて緊張します。
この時、体のバランスが前に傾く事で後面の抗重力筋が前に倒れないように引っ張って姿勢を維持しています。
また、立っている状態では足底が地面に固定されるので、大腿部や腰〜背中の筋肉と違い遊びが少なく、姿勢による負担を最も多く受ける部分です。
その為、アキレス腱をストレッチして緩めてしますと、アキレス腱で支えていた分をその他の筋肉で補わないといけなくなります。
その結果、首や肩の筋肉がより緊張して肩こりが悪化してしまいます。
まとめ
やはり一般の方は本やテレビで、
「◯◯にはコレが効く!」
「◯◯に効く△△!」
みたいなものを見ると何でも考え無しにやってしまう方が多いです。
しかし、どんな肩こりにも効くストレッチやマッサージなどの万能薬は存在しません!
これは治療も同じです。
なぜなら患者さん1人ひとり肩こりの原因は異なるからです。
なので「肩こりに効く」という部分ではなく、「◯◯な肩こりには〜」などの薬でいうところの用法を意識して行う事が大切です。
もし自身では判断がつかない場合は早めに専門家を頼るのも重要ですよ。