右側だけ痛い腰痛の原因
コラムをご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野貴彦(こうのたかひこ)です!
今回は【帝王切開などの手術痕が腰痛の原因!?】です!
当院に来院する慢性腰痛の女性患者さんで、このパターンが結構多かったので帝王切開を取り上げましたが、今回のキーワードは「手術痕」です!
帝王切開に限らず、一度でも手術をしたことがあって腰痛に悩んでいるという方はほぼ当てはまりますので続きをご覧下さい!
帝王切開などの手術痕が腰痛の原因?!
実際には手術痕は腰痛だけでなく、様々な慢性症状を引き起こす原因になります。
では何故、帝王切開などの手術痕が腰痛を引き起こす原因になるのか?
答え「癒着(ゆちゃく)」です!!
手術後、切った場所が硬くなり癒着を起こす事で、
①皮膚
②皮下組織
などの2つに異常がみられる事が多いです。
①皮膚の癒着による問題とは?
まずは皮膚から説明します。
皮膚は体の表面を満遍なく覆う洋服のようなものです。つまりは全身タイツのようなものです!
全身タイツを着たことがある人はわかると思いますが結構伸びます。皮膚も同じでかなり柔軟性があります。
皮膚の柔軟性があることで各関節は本来の関節可動域でスムーズに運動が行えます。
しかし、切り傷や手術により皮膚が癒着し硬さが生じると、皮膚の柔軟性が低下して関節の動きを邪魔してしまいます。
例えば、手関節の上の皮膚を摘まんで上に引っ張った状態では手関節の掌屈(下に返す動作)がしにくくなります。このようなイメージです。
また、全身タイツで考えると分かりやすいのですが、足元の布を引っ張ったとしても肩からさらに上まで引っ張られます。
これからもわかるように運動時は各関節や皮膚は連動して動きます。その為、例え腰から離れた場所あるキズでも充分に腰痛の原因になります。
皮下組織の癒着による問題とは?
皮下組織は非常に神経などの感覚器官が多く存在します。これは皮膚も同じです。
その為、皮膚や皮下組織で癒着が起きると強い防御反射が出やすいです。
防御反射とは、簡単には説明すると悪い場所をかばおうとすると体の仕組みになります。
運動時に動きの悪さなどの情報を皮膚や皮下組織などの感覚器官や神経を介して脳に伝わり、無意識の内に悪い場所をかばおうとします。
この防御反射により体が歪み、その結果として腰痛などの慢性症状へと繋がります。
まとめ
実際に当院に来院される患者さんでも手術痕が影響しているパターンはかなりあります。
筋肉や骨格も大事ですが、皮膚の状態は運動の連鎖・そこに存在する器官などをとっても非常に重要なポイントです。
もし過去に手術の経験がある場合は一度キズの部分にも注目してみて下さい!