生成AIからAGIへ
最近、ビジネスの現場で「AI搭載」「AI活用」という言葉を聞かない日はありません。
しかし、その中には「AIウォッシング」と呼ばれるものが混ざっているのをご存知でしょうか?
中小企業の皆様が、大切なお金や時間をムダにしないための見極め方をお伝えします。
1. AIウォッシングとは?
環境に配慮しているように見せかける「グリーンウォッシング」から生まれた言葉です。
実際にはAI技術をほとんど使っていない、あるいは従来からある簡単なプログラムで済むものなのに、「AIを使っている」と誇張して宣伝する行為を指します。
いわば、「中身は普通の冷凍食品なのに、隠し味にAIを使っています!と謳う高級レストラン」のようなものです。
2. こんな「自称AI」に注意!
よくある「AIウォッシング」のパターンには、以下のようなものがあります。
① ただの「条件分岐」:
「もしAならBする」という単純なルールをたくさん並べただけのプログラムをAIと呼んでいるケース。
② 「人力」の自動化:
裏側で人間が手作業で入力しているのに、あたかもAIが瞬時に判断しているように見せかけているケース。
③ 他社ツールの「横流し」:
他社が提供しているAI(ChatGPTなど)をそのまま呼び出しているだけなのに、自社で開発した高度な技術であるかのように装うケース。
3. 本物を見分ける「魔法の質問」
ベンダー(販売元)に以下の3つを具体的に聞いてみてください。
答えが曖昧な場合は注意が必要です。
① 「どんなデータを、どれくらい学習させていますか?」 (本物のAIなら、学習データの質や量にこだわりがあるはずです)
② 「AIを使わなかった場合と比べて、どれくらい精度が違いますか?」 (具体的な比較データがあるかを確認しましょう)
③ 「そのAIは、使い続けることで賢くなりますか?」 (単なるプログラムとの大きな違いは、学習して成長するかどうかです)
4. 「AIを使わない」という選択肢も正解
AIは何でもできる魔法の杖ではありません。
中小企業にとって大切なのは「AIを使うこと」ではなく「課題を解決すること」です。
① 人がやったほうが早い、あるいは正確なこと。
② 従来のエクセル作業や、シンプルなIT化で十分解決できること。
これらに無理やりAIを導入すると、コストばかりかかって運用が大変になる「過剰投資」に陥ってしまいます。「AIでなくても解決できる課題」を見極めることこそが、賢いIT投資の第一歩です。



