Mybestpro Members

利光哲哉プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

珈琲ブレイク:Copilotが「秘書」や「担当者」に進化?Excel、Wordの使い方が変わる新機能

利光哲哉

利光哲哉

テーマ:AI全般

日々の業務でExcelやWord、Outlook(メール)など、Microsoft 365のソフトを使われている方は多いと思います。最近、これらのソフトに搭載されているAIアシスタント「Copilot(コパイロット)」が、さらに賢くなる大きな発表がありました。
2025年9月30日、マイクロソフトはCopilotに「Agent Mode(エージェントモード)」と「Office Agent(オフィスエージェント)」という2つの新機能を追加すると発表しました。
「また新しい横文字が…」と難しく感じるかもしれませんが、ご安心ください。 これは、特に人手が限られる中小企業にとって、「AIが新入社員や秘書のように動いてくれる」未来が近づいたというニュースです。

具体的に何ができるようになるのか、身近な例で解説します。

1. Agent Mode(エージェントモード):先回りする「あなたの秘書」
今までのCopilotは、私たちが「これをやって」と指示(プロンプト)を出すと動いてくれました。新機能の「エージェントモード」は、私たちが指示する前に、バックグラウンドで(裏側で)AIが働き、「先回り」して私たちを助けてくれる機能です。
<身近な使い方>
・「急ぎのメール、見逃しません」
あなたが現場作業やお客様対応で忙しくしていても、エージェントモードのAIがメールを監視。「至急」「クレーム」といった重要なキーワードや、特定の大口顧客からのメールを検知すると、即座にあなたに通知してくれます。
・「返信案、作っておきました」
簡単な問い合わせメールが来た場合、AIが「このような返信でいかがですか?」と下書きを自動で作成。あなたはそれを確認して送信ボタンを押すだけ。メール処理の時間が劇的に短縮されます。
まるで、あなたのそばにいて「社長、急ぎの件です」「これ、返信案です」とサポートしてくれる秘書が一人増えるようなイメージです。

2. Office Agent(オフィスエージェント):仕事を丸投げできる「プロジェクト担当者」
こちらが今回の目玉かもしれません。 「オフィスエージェント」は、複数のアプリ(Excel, Word, PowerPoint, Outlookなど)をまたいで、一つの複雑な仕事を完了させてくれる機能です。
<身近な使い方>
1.「あの面倒な月次報告書、丸投げOK」
今までは、
 1.Excelを開いて、今月の売上データを集計し、グラフを作る。
 2.PowerPointを開いて、そのグラフを貼り付け、説明文を書く。
 3.Outlook(メール)を開き、完成した資料を添付して、関係者に報告メールを書く。
    …という作業を、すべて「あなた」がアプリを切り替えながら行っていました。
「オフィスエージェント」が搭載されると、Copilotにこう指示するだけです。
「今月のExcel売上データから、主要商品のグラフを作って、簡単なサマリー(要約)と一緒にスライド(PowerPoint)にまとめて。そして、営業チーム宛に報告メールの案文を作って。」

AIは指示を理解し、Excel、PowerPoint、Outlookをすべて裏側で操作して、報告書とメールの下書きを完成させてくれます。

中小企業にこそ、大きなメリット
これらの機能は、大企業のためだけのものではありません。 むしろ、一人が何役もこなし、日々の定型業務に追われがちな中小企業にこそ、大きなメリットがあります。
・人手不足の解消:
AIエージェントが、これまで人間が時間をかけていた「資料作成」や「メール確認」といった定型業務を引き受けてくれます。
・コア業務への集中:
定型業務から解放された「人間の時間」を、お客様への対応、新しいサービスの考案、技術の継承など、本当に人でなければできない「コア業務」に集中させることができます。
「AIに仕事を任せる」というと難しく聞こえますが、要は「ExcelやWordが、私たちの指示を賢く理解し、面倒な作業を代行してくれるようになる」ということです。
これからの時代、AIを「便利な文房具」としてだけでなく、「頼れるアシスタント」としてどう使いこなすかが、ビジネスの効率を左右する鍵になりそうです。
Vibe working:Introducing Agent

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

利光哲哉
専門家

利光哲哉(DXコンサルタント)

利光コンサルティング

約40年のIT実務経験と大学での教育・研究実績を基に、生成AIをスマホ等で活用するなど中小企業のDXの最初の一歩からを支援。社員が主役の業務改革を支援します。企業に「テクノロジーの民主化」を!

利光哲哉プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

社員の意識変革から中小企業のDX化を推し進めるプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大分
  3. 大分のビジネス
  4. 大分の経営コンサルティング
  5. 利光哲哉
  6. コラム一覧
  7. 珈琲ブレイク:Copilotが「秘書」や「担当者」に進化?Excel、Wordの使い方が変わる新機能

利光哲哉プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼