法人の新規事業や異業種参入の近道。「フランチャイズ加盟」のメリットとは?
新規事業の市場規模を考える
業績が好調な時期に、自社の規模を拡大し、さらなる売り上げアップを狙う企業もあると思います。事業拡大にさまざまなプロセスがありますが、最も大切な過程は、実際に事業に取り掛かる前段階。事前準備をしっかり行わないと、自社が望む売り上げを確保できる確率が低くなります。膨大な資金を使用して事業を開拓するので、成功させたい気持ちはより一層強いはずです。
では、前段階で確認しておくべきポイントは何か?それは、参入する市場の規模を考えること。
市場規模は、例えば不動産業界であれば約43兆円、現在注目されている農業なら9兆円というように調べられます。自社の資金・技術で参入できる事業を考え、その業界がどのくらいの市場規模なのかを知ることで、具体的な次の施策を考える事ができます。
ここで注意しておきたいのが、市場規模の大きさは競合率も顕著に表しているということ。不動産業界のように規模が大きい業界は、当然競い相手になる他企業も多く存在します。反対に、市場規模が小さい業界は競合他社が少ないですが、売り上げは多く見込めないでしょう。
まずは、自社がどれだけの売り上げを確保したいのかを考えることから始めることをオススメします。
1,000億円以上の市場規模の業界は参入が難しいので、それ以下の業界でトップを目指すのも良いかもしれません。
自社の強みを活かせる領域での勝負も重要
また、自社の強みを活かすことも重要。いくら競合が少ない領域を狙っても、会社に技術がなくては、売り上げは発生しません。競合率が高い領域なら、トップを狙える程の技術がなければ、生き抜くことは難しいでしょう。事業領域を選択する際は、自社の能力で生き残っていけるのかを考えましょう。オススメの領域は、「競合率が低く、継続的に事業を行えばトップを狙える業界」です。
しかし、1つの事業で勝ち残るのは困難です。現在の農業のように、他業種(例:IT)を掛けあわせることで、飛躍的に売り上げをアップさせることが重要です。1つの分野で勝負すると、他企業や新しい技術に代替される可能性が高いですが、他業種同士を掛け合わせると、誰にも真似できない技術が生まれます。そうなれば自ずと企業の業績もアップするでしょう。
自社で新規事業を立ち上げる以外の選択肢も確認
独自のスキルでいきなり新規事業を開拓することが難しい企業は、買収や提携がオススメです。
1つずつご紹介します。
・エンゲージ
他コミュニティのイベントへの参加や協賛により、自社にはない技術やノウハウを学ぶことができます。これから新しい試みを考えている企業は、先陣を走る企業から学ぶことも重要です。1つの業界や企業に属していると、見える景色は限られてきますので、新たな発見にエンゲージは必須です。
・提携
本格的に他社と業務提携をし、自社が苦手・できない分野を他社と提携することで解決します。
例えば、自動車メーカーがIT企業と提携することで、近年注目されている自動運転が飛躍的に進歩するでしょう。新規事業の開拓でリスクが低いのは、この業務提携です。ただ、他者が事業に介在するため、提携する企業とのやり取りをスムーズに行うことが成功のカギになります。
・投資
ファンドへの出資等で自社が事業開拓を行わずに利益を上げる方法です。事業を始めるには、技術とそれに伴う人材が必要不可欠。多くの中小企業はその点がネックになり、簡単に事業を始められません。しかし投資であれば、自社の問題は関係なく利益を得られます。投資回収スピードが遅いのがデメリットですが、中小企業にはオススメです。
・買収
もっとも資金がかかり、かつほぼ確実に新規事業を成功に導いてくれる戦略です。自社が手に入れたい事業や人材を買収し、売り上げをアップさせます。
・フランチャイズ
事業開拓の中でも人気が高いオススメの戦略が、フランチャイズです。まず初期投資を抑えられます。一から事業を始めるとなると、膨大な資金が必要なため、挑戦するハードルが高い。また、管理やノウハウの部分でも、事業開拓には相当のリスクが生じます。しかし、フランチャイズであれば、その問題も事前に解消されています。安全で安心の事業開拓初心者にはもっとも適した戦略です。
以上が、新規事業を開拓する際に押さえておきたいポイントです。
参考にしてみてください。