中小企業・個人事業者を取り巻く多様なリスクに備えるには？（2/3）

創業25年の実績をもとに、社内資格を導入して質の高いコンサルティングを提供

　リスク管理サービスでは、ヒアリングをもとに、リスクを洗い出します。業界ごとに必要な補償は異なるため、それぞれヒアリングシートを用意。例えば介護施設なら、医療過誤や食中毒、感染症といった特有のリスクも考慮します。

　「業務に直接関わるもの、外的環境が要因となるものなど、グループ分けし、リスクマップを作成します。その上で、損害の規模や発生頻度に応じて優先順位をつけ、リスクを回避・軽減・移転できるかを判断。保険でカバーできるところは、保障範囲や保険料を見極めて、適したプランをご提案します」

　サービスを担当するのは、2023年から社内資格として導入した「企業リスク管理アドバイザー」です。現在、資格保有者は、朝久さんを含めて5人います。
　「社員は保険のスペシャリストですが、法人専門のサービスとして、会社として統一した基準を設けてコンサルティングの質を高めたいと考えました。保険商品の知識から、中小企業を取り巻く昨今の状況、接遇まで、研修を通して体系的に学んでいます」

　創業二十余年の保険代理店として複数社の損害保険・生命保険を扱い、法人・個人の保険選びをサポートしてきました。中小企業約550社で相談実績があり、病院や歯科医院など医療機関から弁護士事務所、建設・運送、官公庁まで、幅広い業種を手掛けます。
　「これまで県内のさまざまな企業の経営者とご縁をつないできました。培った知識や経験を生かして、地元企業を支えたいですね」

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【次ページ】経営者や従業員が安心して働ける体制づくりで、持続可能な企業を目指す

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