タイムマネジメントの技術は社会を変える
九九は小学2年生で習うことです。
その授業を楽しみにしている小学生なんて
滅多にいないとは思いますが、
仮に九九を習わず自分流で計算していると
次のステップで苦労することになります。
世の中には好む好まざるとにかかわらず、
強制的にでも覚えないといけないことは
たくさんあります。
今でこそ研修などでエラそうな話をしている私ですが、
実は上がったり下がったりと糸の切れた風船のような
人生を歩んできました。
バブルという時代に流されるように
新卒で就職した百貨店でしたが、
仕事はとても楽しく、同僚にも恵まれて
充実した日々を送っていました。
ところが、20代は今を生きるので精いっぱいで、
全く成長しないまま気合いと根性だけで
仕事をしていました。
客観的に見ても、これでは30代中盤で
失速するだろうなと思えますし、
実際に人生のどん底を味わっています。
紆余曲折あっての今ではあるので
無駄なことは無かったとは思いますが、
知っておいた方が良いことはたくさんあります。
知らないことはできませんから。
自分の人生を振り返ってみて、
20代の頃に知っておくべきことの
ベスト5を挙げてみました。
（1）自宅と職場の往復だけで1日を終えない
こういう時期は絶対に必要です。
しかし、これに慣れてくると「無意識の思い込み」に
ハマってしまいます。
毎日同じ席で毎日同じ同僚と毎日同じ話をしていて、
社会の早い動きについていけるわけもありません。
（2）整理をする
身の回りの整理整頓も重要ですが、
ここでは抱えている仕事の整理をしておく
ということです。
私たちの頭は案外キャパが少なく、
整理されていないのですぐに混乱します。
この状態では優先順位を間違えてしまうだけでなく、
メンタル不調の原因にもなりかねません。
混乱した時は、頭の中で考えず、
紙に書き出すことが鉄則です。
（3）数年後の理想像を持つ
以前の私のように締め切りに追われるだけの毎日では、
間違いなく人生は停滞します。
20年先の未来ではなく、3～7年後の理想に向けて、
今日の、そして今週の時間の使い方を少しだけ変えていきます。
（4）仕事術を学ぶ
入社後の研修ではどうしても
社会人マナーや商品知識が中心となります。
仕事術を教える会社は見たことがありません。
なので、それぞれが自分のやり方でやっています。
これでは、知っている（できる）人と知らない人（できない）で
大きな差がついてしまいます。
野球でもピアノでも料理でも書道でも基本が大事です。
しっかりと基本をマスターした上でオリジナルを作っていきます。
なのに、仕事の進め方は自己啓発だというのは
職場の怠慢だと思っています。
（5）時間割の作り方を学ぶ
これも、知っているか否かで大きな差がついてしまう知識です。
そもそも学生時代は、学校が決めた時間割に沿って
活動していますが、社会に出ると時間の使い方は
自分で決めなさいとなります。
時間割（スケジュール）の作り方を知らないと
簡単にできることではありません。
以上の5つは順位があるわけではありません。
少なくともこの5つを知っておけば、なんとかなるというものです。
これで土台は作られるので、そこにオリジナルを乗せて
成長していってもらいたいものです。
