はじめに
はじめまして!(株)システムエンハンスの代表取締役 中山 碧(なかやま みどり)です。
私は10年以上多くのシステム開発プロジェクトに携わっています。
また、独立後は「見積をして欲しい!」という多くの方のヒアリングと見積を行ってきました。
その経験を元に、『初めてのシステム開発ガイド』を書いていこうと思います。
システム開発の外注を始める”前”に最低限考えておかないといけないことが3つあります。
- システムで実現したいことを明確にする
- おおまかな予算を決める
- スケジュールの検討
それぞれについて、説明していきます。
システムで実現したいことを明確にする
外注候補の人と話すと、最初にこう言われると思います。
「どんなシステムが欲しいのですか?」
このようなことを回答できれば良いです。
概要
- 一言でいうとどんなシステムか/類似したシステムはあるか?
- システムを通じてどんな問題を解決したいか
- 誰が使うものか
- デザインは凝ったもの?シンプルでもOK?
- パソコンで使う?スマホで使う?
- ネイティブアプリ(AppleStore等でインストールするアプリ)が必要か?
機能
- 必須の機能は何か?
- 優先度の高い機能は何か?
- 将来的にどんな機能を付けようと考えているか?
情報量
- 同時に最大何人が使うか?
- 一番多いデータ(商品情報など)は何件くらいになりそう?
この回答が詳しくあればあるほど、正確な見積がもらえます。
明確になってないとどうなる?
最悪、見積を断られることがあります。
一旦見積できたとしても、発注後に話を進めるうちに、自社のやりたい事が見えてきて、
やって欲しい事がどんどん増えてくると思います。
そうすると、見積金額がどんどん増えていってしまいます。
おおまかな予算を決める
システムを作ることによる効果を考えて、予算を設定します。
理想の価格と、上限の価格を決めるといいでしょう。
システム開発会社の方も、予算が潤沢であれば便利な機能を多くつけようと考えますし、
予算が少なめならシンプルなものにしようと、配慮してくれると思います。
明確になってないとどうなる?
見積依頼を受けた会社が、予算に対する配慮を行えませんので、
受け取った見積が高すぎる。というミスマッチが起きやすいです。
ざっくり100万、500万、1000万でも構いませんので、目安として提示できるようにしておくとよいと思います。
スケジュールの検討
また、いつまでに利用スタートすればよいか、スケジュールを考えます。
システム開発は意外と時間がかかりますので、余裕をもったスケジュールがおすすめです。
少なくとも半年はかかると考えておいた方が良いですし、1年かかることもしばしばあります。
次回予告
以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後は以下の内容で書いていく予定です。
よろしくお願いします。
1.システム開発の外注を始める前に知っておくべきこと(今回)
2.システム開発の外注プロセスを理解する
3.適切な開発パートナーの選び方
4.プロジェクト管理と進行のポイント
5.トラブルを未然に防ぐためのリスク管理
6.外注後のフォローアップとメンテナンスの重要性