『合皮製品の問題点』
「言葉は聞いたことあるけど、
どうやって洗うかまでは・・・」
という声が多いので、
クリーニングのいろんな洗い方を
カンタンに伝えておきますね。
これ、知っておくと、
家庭で洗濯をするときでも
結構役に立ちますよ。
クリーニングの洗い方には、
大きく分けて4種類あって、
・ドライクリーニング
・ランドリー
・ウェットクリーニング
・特殊クリーニング
という感じです。
■ドライクリーニング
家庭で洗たくをするときは、
「水」を使いますが、
水の代わりに『石油系溶剤』や
『パークロロエチレン』などの
揮発性有機溶剤で
衣類などの汚れを取り除く洗たく方法が
ドライクリーニングと言われるものです。
「ドライ」って言うから、
乾いてるような感じですが、
油で汚れを取ってるんですね。
そもそも、
洗剤の原材料は石油です。
このドライクリーニングの特長は、
・油性汚れをよく落とす
・型くずれや収縮が起きにくい
・風合いが変りにくい
ということが挙げられます。
ですので、
ドライクリーニングの対象になるのは、
・スーツ
・コート
・ジャケット
・ネクタイなど
『水洗いができないもの』
になります。
ちょっとだけ裏話すると・・・
クリーニング屋さんは、
必殺技を修得していて、
汚れがひどい場合は、
スーツでも水洗いしちゃうんです!
形を復元できる必殺技があるので、
水洗いしても大丈夫なんです。
正直、水洗いすると
メチャクチャキレイになります。
クリーニング屋さんは、
キレイにするのが仕事ですからね!
■ランドリー
ランドリーは、
家庭の洗たくと同じように
「水」を使うんですが、
大きく違うのは
『温水』を使うことなんです。
ランドリーでは、
ワイシャツやシーツなど、
水に対する耐久性のある素材を、
大型のドラム型専用洗たく機で、
温度をかけて、
専用洗剤や助剤(アルカリ剤)などを
加えて洗います。
なかなか自宅で、
お湯で洗たくはしないと思いますが、
とてもキレイになりますよ。
ただし、
お湯で洗うと縮みやすいので、
気をつけて下さい。
元に戻す自信がない場合は、
やめといたほうがいいかもしれません。
■ウェットクリーニング
衣類に付いている
取扱い絵表示に
『水洗い×(バツ)、ドライ可』
という具合に、
ドライクリーニングしかできないものでも、
汗汚れなどの
水溶性汚れがたくさんついている
場合があるんですが、
こういう場合は、
ウェットクリーニングという
「水」を使う洗たく方法で洗うんです。
本来水洗いできないものを
処理しますので、
高度な技術を要します。
■特殊クリーニング
特殊クリーニングは、
・毛皮製品
・皮革製品
・和服
・カーペットなど
通常のドライクリーニングや
ランドリー、ウェットクリーニングでは
洗うことのできないものを
対象に行っている洗たく方法です。
汚れだけじゃなく、
形もピシっとキレイになりますからね