「創り手」と「担い手」
2022年度から本格的に始まる高校教育での「総合的な探究」で核となる授業形態ですが、中学校の「総合的な学習」でも導入されています。生徒が自ら見つけた課題を発見し、その解決方法を見出していく。また、課題解決のために計画を立てて行動をする学習方法です。これまでの学習を活かしたり、更に他者と協働したりといったことが盛り込まれた授業です。主体的で能動的、且つ対話的であるため、学びに向かう力・人間性(非認知能力)を生徒自身が自ら伸ばしていくためのギミック(仕掛け)として最強の形態と言えるかもしれません。
とかく学校現場では、このPBLを実施する際、いきなり社会課題・地域課題に取り組むことが多く見受けられます。この学習方法の重要な部分は、生徒の「当事者意識」と「3段階のステップアップ」がカギとなります。まずは、自分ごとにしやすい「パーソナルプロジェクト」から始めるのがお勧めです。次に3人から5人程度のグループを作り行う「グループプロジェクト」です。学校の行事や社会課題・地域課題に取り組んでみましょう。そして「ソーシャルプロジェクト」です。今までのプロジェクトから見出した自分自身の興味関心がある課題について個人やもグループ編成して取り組んでいきましょう。
社会では、多種多様な考えを持った方々と協働していかねばなりません。また、社会環境の変化に対応していく為には、日々学ぶ力が必要です。学びに向かい力・人間性(非認知能力)は、今の時代に必要不可欠な能力と言えるでしょう。総合的な学習・探究では、そんなチカラを社会・地域や身近な活きた学習資源を活用することをお勧めします。