旧唐津銀行本店訪問記

植松文也

植松文也

テーマ:建築よもやま話

2026年9月6日日曜日、唐津を訪れ、旧唐津銀行本店、別称「辰野金吾記念館」を見学しました。


旧唐津銀行本店の外観


旧唐津銀行本店の第一印象


先ず建物の前に立って感じたのは、その落ち着いた存在感です。
歴史を感じさせる外観には、銀行という建物に求められた「信頼感」や「安心感」が表現されているように感じました。

さらに館内に入ると、当時の面影を残す空間から、100年以上前の人々の営みが想像されます。

偉大なり辰野金吾


この建物を監修した辰野金吾は、日本の近代建築を代表する建築家の一人です。
おなじみの東京駅をはじめ、日本各地に多くの建築を残し、日本の建築が大きく発展していく時代を支えました。

現在のように、コンピューターや高度な設計技術がなかった時代に、新しい建築のあり方を模索しながら、多くの建物を形にしていった辰野金吾の業績は偉大です。

その仕事を思うと、同じ建築に携わる者として、あらためて大きな敬意を感じます。


旧唐津銀行本店の1階吹抜ロビー


歴史的建築物の意義


さて、建物は完成した瞬間だけがすべてではありません。

人々に使われ地域に親しまれ、長い年月を経て、その土地の記憶になっていきます。

旧唐津銀行が現在も大切に残され、多くの人が訪れる場所になっていること自体が、この建物の価値を物語っているように思います。

今回、辰野金吾の故郷である唐津で、その足跡に触れることができました。

建築士として思うこと


偉大な建築家が残した建物を実際に訪れることで、建築とは単に建物をつくる仕事ではなく、人々の暮らしや街の歴史、そして未来へとつながっていくものなのだと、改めて感じました。

私も建築に関わって40年以上の歳月が過ぎ、2世代に渡るお付き合いのお客様もたくさんいます。
次の世代、さらに次の世代へと、足跡が残せれば実にありがたいことです。

歴史的建築の設計など私には無縁のことですが、これからも建築に携わる者として、その建物がどのように人々や街と関わっていくのかを、自分なりに考えていきたいと思います。


旧唐津銀行本店の展示では模型も楽しめます


閑話休題


旧唐津銀行・辰野金吾記念館で過ごした時間は、建築の魅力と、先人たちが残した仕事の素晴らしさを改めて感じる、印象深い訪問となりました。

観覧料は無料です


私が訪れたのは、日曜日の正午過ぎです。
運良く訪問者が少なく、ゆっくりと見学することが出来ました。

その後私と入れ違いに、20名ほどの団体が訪問されていました。

駐車料金も大サービス


受付でサービス券をもらうと、一時間分が無料となります。

建築好き、歴史愛好家、そうでもないひとも是非訪れてみて下さい。

旧唐津銀行本店の詳細については、公式ホームページをご覧下さい。



旧唐津銀行本店の横に辰野金吾先生が立っています

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Mybestpro Members

植松文也
専門家

植松文也(一級建築士)

株式会社植松

建築は、プランニングで成否が分かれます。設計だけ、施工だけでなく、両方のバランスが重要です。法学部出身で一級建築士と1級建築施工管理技士を取得。設計・施工そして行政手続きまで、お任せ下さい。

植松文也プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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