先進的窓リノベ2024事業

植松文也

植松文也

テーマ:住宅関連補助金・支援策

先進的窓リノベ2024事業

ポイントでの還元ではありません。現金での補助です。
支援事業を知らなかったり、あえて説明をしない事業者もあるようです。
他人任せにせず、事業の概要を確認して下さい。

分かりにくい事業の要点を、ポイントを絞ってご説明します。
重要な要件は、下記の通りです。


1.対象となるリフォーム

①住宅の開口部断熱改修-窓・ドア。 新築は対象になりません。
 賃貸、別荘も対象に含まれます。店舗・事務所・倉庫は対象外です。

②熱貫流率(Uw値)1.9以下等、建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるも
の等、一定の基準を満たすもの。


2.補助額:上限200万円/戸 ただし、対象工事費の1/2まで。

①基準
・補助単価(工種・グレード・大きさ)×施工箇所数=1つの住宅における合計補助額
・工種 ガラス交換、内窓設置、外窓交換(カバー工法)、外窓交換(はつり工法)
・グレード SS、S、A、(中高層-B)
・大きさ 大、中、小(極小含む)

②住宅種別
・戸建住宅・低層(3階建以下)集合住宅
・中高層(4階建以上)集合住宅

③対象の製品
・事務局に対象製品として登録されたものに限ります。

④内窓設置がお薦めです。
・費用と工期を勘案すると、最もコストパフォーマンスが高く、さらに防音効果も向上します。


3.対象の期間

①着工
令和5年11月2日以降に対象工事に着手したもの。契約日は要件ではありません。

②完成
令和6年12月31日までに完成し、かつ申請を完了すること。ただし予算に達した時点で早期締切があります。

③予約
令和6年11月30日までなら、補助金の一時的確保が可能です。


4.申請の流れ

①申請者
事業者登録を受けた施工業者が申請者となります。工事発注者ではありません。
施工業者と施主は、工事請負契約とは別に、本事業の共同事業契約を結ぶ必要があります。

②分離発注
代表申請者がとりまとめて申請します。個別申請ではありません。

③事業者登録
令和6年1月中旬より受付開始。対象工事の契約・着工後でも登録が可能。
施工業者は法人・個人の別、並びに建設業許可登録の有無は問いません。

④申請時期
令和6年3月下旬より受付開始。ネット申請のみとなります。


断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業


続けて、本事業での注意ポイントは下記の通りです。
リフォームを計画している方は、参考にして下さい。


1.対象とならない省エネ改修

①補助額の合計が5万円未満の場合は申請出来ません。

②DIYなどの、工事請負契約を伴わないリフォーム工事は対象外です。


2.補助額と住宅種別

①戸建住宅・低層(3階建以下)集合住宅も中高層(4階建以上)集合住宅も、ガラス交換・内窓設置は同じ補助額です。

②外窓交換は、中高層(4階建以上)集合住宅が高額です。
 カバー工法のみ、Uw2.3以下のBグレードがあります。基準がゆるくなっています。


3.補助額算出での注意点

①極小サイズも対象です。
 こどもエコホーム支援事業では対象外です。

②ガラス交換は、箇所数ではなく、交換するガラスの枚数を乗じて算出します。


4.対象の期間

①2023年支援事業では、内窓設置に注文が殺到し納期が間に合わない事例が多数あります。
 4ヶ月~半年待ちもあり、早めの手配が必要です。

②予約後、3ヶ月以内か12月31日までに完了審査の提出が必要です。

③予算締め切り日に近い交付申請は、基準補助額から減じて、補助金を支払う場合があります。


5.申請と審査

①性能証明書・納品書
認定番号・品番の他、納品日・納品者・納品先などの記載が必要です。
納品先は施工業者です。つまり、施主支給は対象外となります。

②工事写真
工事着工前後(同一ヶ所)を、工事ヶ所ごとに必要です。
AIを使用した審査が行われているのか?厳しい指摘があります。

③ネット申請
写真のデータ縮小や書類のデジタル化の手間に加え、年を追う毎に審査項目が増大しています。
加えて、分離発注のとりまとめなど、申請業務は無料サービスの域を超えています。

④審査
概ね2~3ヶ月を要します。不備の指摘、修正も全てネットのみとなります。

⑤補助金
申請者に振り込まれます。審査結果と補助額は、工事発注者にも案内があります。
共同事業契約で、工事金での相殺か補助金振込後の現金精算かを、事前に選択する必要があります。


こどもエコホームも加えると、最大260万円以上の補助金が可能です。
高額の補助金を誘い文句にする業者も多いこと思います。
慎重な選定を心掛けて下さい。

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植松文也
専門家

植松文也(一級建築士)

ハウジング植松

建築は、プランニングで成否が分かれます。設計だけ、施工だけでなく、両方のバランスが重要です。法学部出身で一級建築士と1級建築施工管理技士を取得。設計・施工そして行政手続きまで、お任せ下さい。

植松文也プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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