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第92回「納骨式の作法」

本村秀昭

本村秀昭

テーマ:納骨式の作法



こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回は「納骨式の作法」についてお話していきたいと思います。

【納骨とは】

火葬し、骨壺に収骨した遺骨をお墓(墓地や霊園)やお寺、納骨堂に収めることです。
納骨の時期は特には決まっておらず、遺族となる自身の気持ちが落ち着いた時でよいとされていますが、四十九日法要や百箇日法要、一周忌、三回忌など年忌法要を目安に納骨することが多いかと思います。

【埋葬許可証】

納骨の際には「埋葬許可証」が必要です。
埋葬許可証を受け取るには、まず役所に「死亡届出書」と「火葬許可申請書」を提出します。
それに対し「火葬許可書」が交付され、これを火葬の際に火葬場に提出すると火葬後「埋葬許可証」を受け取ることが出来ます。
埋葬許可証は納骨する際に墓地、納骨堂の管理者に提出しましょう。

【納骨式】

納骨式とは、実際にお墓や納骨堂に納骨する際に行う儀式のことを言います。
納骨式には親族やゆかりの人、ご僧侶を呼び行います。
特にお寺が管理するお墓(墓地)や納骨堂の場合、納骨式でお経をあげるためご僧侶をお呼びすることが決められている場合もあります。
また、逆に霊園の管理する納骨堂などでは納骨式は少数で、または納骨式を行わないようにされている場合もあります。
ご僧侶をお呼びせず、身内だけで納骨式を行うことも問題ないとするお寺もあります。(浄土真宗のお寺など)
親族など身内だけで納骨式を行い、後日ご僧侶の都合に合わせお経をあげていただく、という場合もあります。
このあたりについてはお寺ごとにさまざまな考え方がありますので、檀家となっているお寺に確認してみることがよいかと思います。

【服装】

納骨式の参加は基本的に黒いスーツ、いわゆるブラックフォーマルといった服装がよいでしょう。
特に四十九日の法要と合わせて納骨式を行う場合はこのような服装を選ぶとよいかと思います。
四十九日以降の納骨式、四十九日以降の身内のみで行う納骨の場合などは黒い色のおちついた平服でもよいかと思います。

【お供えもの】

納骨式のお供えものとしては、通常のお墓参りと同じように供花やお菓子やお酒などでよいかと思います。
特別なお供えものなどはありません。

【その他注意すること】

屋外にあるお墓に納骨をして、お寺さまをお呼びする場合、小雨などでも納骨式は行われることが多いようです。
天気予報などを確認してあまりに天候が悪いと事前に分かっているときは、あらかじめお寺に確認をしてみることがよいかと思います。
逆に遺族の意思によっては、天候に関わらず納骨式を行うお寺もあります。
また四十九日と合わせて納骨式を行う場合、これにあわせ白木位牌をお寺が引き取るので用意しておかなくてはいけないこともあります。
こちらも事前に確認してみましょう。

いかがでしたか。
今回は納骨式を伴う場合の納骨についてお話させていただきました。
もちろんこれ以外にも、自宅で遺骨を保管する自宅供養を望まれる方も多く、
この場合は納骨式自体がないケースもあります。
こうしたことについてもまた機会があればと思います。
それではまた次回コラムもよろしくお願いいたします。

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本村秀昭
専門家

本村秀昭(霊園業)

公益社団法人 西部霊苑

お墓ディレクター1級資格者として、お客様お一人おひとりに的確なアドバイスをお届けできます。

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