第87回「お墓参りの作法の違い①」
こんにちは、西部霊苑です。
今回は前回に引き続き今回も宗派ごとのお墓参りの作法の違いについてのお話となります。
宗派ごとに違うお墓参りでのお経、お線香のお供え方、数珠の違いなどについて紹介します。
【お経の違い】
各宗派ごとにおまいりの際に唱えるお経は異なります。それぞれに
・天台宗 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
・真言宗 南無大師遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)
・浄土宗 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
・浄土真宗 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
・時宗 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
・日蓮宗 南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)
・曹洞宗 南無釈迦尼仏(なむしゃかにぶつ)
・臨済宗 南無釈迦尼仏(なむしゃかにぶつ)
といったものになっています。
【お線香お供え方の違い】
各宗派ごとのお線香のお供えにもマナーの違いがあります。それぞれに、
・天台宗 お線香は1~3本お供えします
・真言宗 お線香は1~3本お供えします
・浄土宗 お線香は1本お供えします
・浄土真宗 お線香の本数は特に決まりはなく折って横向きにお供えします
・時宗 お線香の本数は特に決まりはなく折って横向きにお供えします
・日蓮宗 お線香は1本お供えします
・曹洞宗 お線香は1本お供えします
・臨済宗 お線香は1本お供えします
・神道 お線香をあげないため香炉がありません。
といったものになっています。
お線香を横向きにお供えする場合は火のついたほうを左になるようにします。
【数珠の違い】
数珠は自身の宗派にあった普段使っているものを持参して使って問題ないかと思います。
数珠には宗派ごとに一重や二重のものがあり、玉の数もそれぞれです。
一重の数珠は、一般的にどの宗派でも使うことができます。
左手の人差し指と親指の間から掛け、右手を添える形で合掌して使います。
いかがでしたか。
今年も終わりが近づいてきました。お墓参りで今年の無事をご先祖様にご報告し、また来年も
良い年をお迎えいただければと思います。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。