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せいぶれいえんコラム 第78回「春の仏花」

本村秀昭

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テーマ:春の仏花

せいぶれいえんコラム 第78回「春の仏花」

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
さて、早くも2月も終わりが近づき、3月になるとお彼岸の時期となります。
今年は全国的に雪も多く、まだ春は遠く思えますが、春分の日が近づくにつれ、少しずつ春の足音も聞こえてくるものであります。
今回はこうしたお彼岸に向けて、春の仏花についてお話していきたいと思います。

【2021年の春のお彼岸】

春のお彼岸は春分の日を中日とした7日間のため、年ごとに多少前後します。
春分の日は「太陽が春分点を通過する瞬間を含む日」を言い、太陽との位置、うるう年などによってずれがあり、3月20日から21日の間で少しのずれがあります。
今年の春分の日は3月20日土曜日です。
この春分日を中日とし、お彼岸は3月17日水曜日から23日火曜日ということになります。

【春のお彼岸】

お彼岸とは仏教の彼岸、極楽浄土に由来する考え方、風習です。
お彼岸にはご先祖さまに感謝するため、お彼岸ならではのお供えを持ってお墓参りへ行く方も多いのではないでしょうか。
春のお彼岸のお供えといえば「ぼたもち」。春のぼたもち、秋のおはぎと言いますね。
ぼたもちとおはぎは、ほぼ同じような食べ物で、地域によっては形の違いでこの2つを分けたり、中のお米を変えたり、時期によって呼び方が違うだけ、といった場合もあるようです。
ぼたもち、おはぎには赤い小豆が使われています。
これは元々赤い色による厄災払いや薬膳としての効果、五穀豊穣を願うものといった願いのある食べ物です。
霊園や墓地では生もののお供えはお墓参りの後にすぐ下げるようにされているところが多いかと思いますが、せっかくの春のお彼岸ですのでぼたもちを持ってお墓のご先祖様に会いにいくのもいいですね。

【春のお彼岸の仏花】

上でもふれましたが、春のお彼岸は春分の日を中日としています。
お彼岸のお墓参りにはぜひ春を感じる仏花をお供えしたいものです。
仏花選びをする場合、あまり派手になりすぎない慎んだ色のもの、そして季節のお花を選ぶことがおすすめです。
春のお彼岸の時期であればラン、ユリ、菊、リンドウ、カーネーション、トルコキキョウ、アイリスなどがよいのではないでしょうか。
また故人の好きだったお花を選んで、故人の生前を想うこともよいかと思います。

【仏花で気を付けたいこと】

その他仏花をお供えするとき気を付けたいこととしては、
・お供えする際に左右対になるように2束用意する
・生花が禁止されている所もあるので、生花をお供えする場合はお墓参り後にしっかり下げることなどかと思います。
これ以外に、種類は3種、または5種など奇数でそろえるといったこともありますが、マナーのひとつであり、そこまで気をかけることもないかとも思います。

いかがでしたか。これから少しずつ暖かくなっていき、日々の生活にも楽しみの多い時期がやってきます。
是非お彼岸にはお墓参りをし、春の始まりを感じていただければと思います。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。


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本村秀昭
専門家

本村秀昭(霊園業)

公益社団法人 西部霊苑

お墓ディレクター1級資格者として、お客様お一人おひとりに的確なアドバイスをお届けできます。

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