【8つの人生】④-Ⅱ・ 病気 ; ケガの時への備え《医療保障》

中山国秀

中山国秀

テーマ:生活防衛/身を守るための保障

前回は【自然災害に備えるために】と題し,日常の不測事態発生時『ご自身と家族を守るための防衛対策』につきましての情報をお伝えしました。

【8つの人生】
①・家計管理  《適切な収支管理の習慣化 / お金の使い方を見直す》
②・生活設計  《ライフイベントにかかるお金とライフプランの例 / ライフプランの立て方 》
③・預貯金計画 《預ける / ためる / 引き出す / 金融機関の上手な利用方法》
④・備える ; 守る 《生命保険 / 損害保険/ 就業不能時の備え》⇒ 前々回~前回と今回の情報発信
⑤・クレジット ; ローン 《後払い / お金を借りる / 返済の方法》
⑥・殖やす ; 投資する  《A : 株式 / 債券 / 投資信託の基本》《B : 分散投資 / 積立投資とは》
⑦・未来に向けて 《A : 男性編》《B : 女性編》
⑧・自分年金のつくり方 《長生きの時代,もうひとつのお財布をつくりあげる》

①~⑧までの項目ごとに,各回少しずつの情報発信をおこなっていく予定とお伝えしております。

本稿では
④・備える ; 守る 《病気;ケガの時の備え》⇒④-Ⅱと題し,ライフプラン上→ 比較的《想定が難しい》と表現されます『不意の支出をカバーできるであろう/民間の医療保障』に付いての必要性を考える機会ときっかけづくりを,お手伝いさせていただきます。

以下,筆者にて独自に作成した資料となります。(前提として,下記→三点です)
A / 2020.08.20時点での,情報収集といたします。
B / 今後の《診療報酬制度》・《介護保険制度》など,社会保障制度のさまざまな改定・改正なども考えられる点をご理解ください。
C/ 各項目ごとに《病名》・《実例》(筆者経験上的な面)など,不適切/失礼な表現と捉えられましたらまず先にお詫びいたします。

医療保険(民間)の必要性?

『ある一定の条件を満たしている人であれば,民間の医療保険は必要とは限らない』
ライフプランレポート作成/ヒアリング時,必ずお伝えする一言です。
家計の“支出”の項目の中,生命保険:医療保険:がん保険などのウエイト(保険料)は『生涯払い続ける』と仮定すると,住宅費に次ぐかなり大きな要素を占めてきます...。

『(民間の)医療保険が“必要ない”人』
・不動産収入;副業収入などの所得があり,少々の支出増は家計に影響ない
・半年~1年程度,多少の出費が続いても貯蓄で十分にまかなえる
・親や身内からの,支援が可能と予測できる
・勤務先の福利厚生がしっかりしていて,不測の事態時にカバーできる

『(民間の)医療保険が“必要となる”人』
・十分な貯蓄額(半年~1年程度,治療が長引いたと仮定)がない
・いざという時の“支援”を期待できない
・勤務先の福利厚生が十分(充分)でない,入退院の繰り返しとなった場合 カバーできない

自分自身の,社会保障を認識する

不慮の事故・病気など《病院/クリニック》にて診察を受け,治療費が高額になった場合に備える『民間の医療保険』...
現在では,入院した時に→1日/〇〇円 or 一時金/〇〇万円,手術した時に→回/〇〇万円・・などの給付金を受け取る商品が存在します。



日本国内(社会保障制度)では《国民皆保険制度》があり,会社員・自営業者・その扶養家族など“被用者保険”(健康保険)や“国民健康保険”に加入している状況です。
“被用者保険”の加入者であれば,療養→会社を休んだ場合(中長期),収入の一部を保障する“傷病手当金”がもらえます。
また,業務上の原因による病気・ケガに対しては→“労災保険”による保障も受けられます。



民間の医療保険の位置づけとしては『医療費が払えない時の備え?』というよりは,『月の医療費“自己負担額”+“雑費”が家計を圧迫することへの備え』(会社おつとめの方)と,『傷病による“収入減/収入が途絶える事への備え”』(自営業者の方)と捉えてみてください。





※ 中長期/就業不能保障につきましては,ホームページ記事をご参照ください。
備える ; 守る①-A 《就業不能時の備え》

『1ヶ月あたりの医療費の自己負担限度額』(健康保険の場合)
(70歳未満の場合)
所得区分(標準報酬月額)  1ヶ月の自己負担の限度額
・83万円以上       ・252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
・53万円~79万円     ・167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
・28万円~50万円     ・ 80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
・26万円以下       ・ 57,600円
・住民税非課税世帯    ・ 35,400円

『入院時/1ヶ月の自己負担限度額を超えた場合の,窓口での支払い方法→2通り』
・医療機関の窓口で自己負担額を一旦支払い,その後“高額療養費”の還付を受ける方法
 健康保険組合などに“高額療養費”の支給申請を行う必要性あり,払い戻しには受診した月から→3ヶ月ほどかかる見込み。
・医療機関の窓口で“自己負担限度額”のみ支払う方法
 事前に“健康保険組合”などに申請し「限度額適用認定証」の交付を受けておく必要がある。

一般的な『入院費用/日数』のめやす

自分自身,そして家族への保障として《民間の医療保険》が必要であれば,最適なかたちをイメージしていきます。





皆さまから⇒『入院期間は,全体的に短い(短期入院)?やろう?』・『大部屋だったら,そんなに費用はかからない?とじゃない?』
とのご意見を多くいただきます...と共に
『一日いくら出る,医療保険を持っとけばよかやろうか?』と質疑をいただきます,答え(応え)づらい点もあります...死亡保障と違い『適切な保険金額』が,ライフプランシミュレーションでも試算が難しいところです。

本稿でお伝えした内容からまとめていきますと
医療費の“自己負担額”を考え,『1ヶ月/80,000円~100,000円(1日/3,000円前後)』で済む場合も多いようですが,“差額ベッド代”・“家族の交通費”・“身の回り品の購入”などで『医療費以外の自己負担額増加』によるプラスαを加味(1日/5,000円~10,000円 or 一時金/200,000円など試算)して,オリジナルの医療保険を組み立てていくことが理想でしょう。
(自身の社会保障・就業状況・家族構成・もしもの時にのぞむ治療内容など)

ちなみに私自身の医療保障選択の判断基準は『日帰り(入院;手術)対象?/ICU(集中治療室管理)対象?/放射線の対象数値範囲?(がんの時)/重度疾病の対象範囲?(三大:五大:七大:八大疾病)/先進医療を受ける場合の交通費対象?...』などをもとに,診療報酬制度の改定/改正を踏まえ⇒最低3年に一回は,見直しをおこなっています。

今回は④-Ⅱ・備える ; 守る 《病気;ケガの時の備え》と題し,ライフプラン上→ 比較的《想定が難しい》と表現されます『不意の支出をカバーできるであろう/民間の医療保障』に付いての情報発信をさせていただきました。
診療報酬制度・先進医療など,詳細情報を割愛いたしまして申し訳ございませんが,お気なる点・具体的なご質問などございましたらお気軽にお声がけくださいませ。

※ 6/26より,オンライン面談も対応しております。ホームページをご覧ください。
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中山国秀(ファイナンシャルプランナー)

【FP相談室】生活設計本舗 秀ちゃん

「生活密着型サポート」、各士業、専門家と連携。家計改善をベースとして世界に一つだけの生活設計をお手伝い。長生きと不測の事態にも安心できる「最高の保険設計」。「質の高い合理的な資産形成」を提供します。

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