本革シート縫製部、革欠損・糸ほつれ・擦れ、補修のご紹介、この車両はラリーカーだった。
「金属フレームむき出しのシート」どうすれば直るのか?
このインプレッサはレカロシートが装備された限定車両です。そのレカロシートの補修依頼を頂きました。
当日現れたブルーのインプレッサWRXに装着されたシートは、シートフレームの金属がむき出しの状態です。

いろいろなシート補修してきましたが、中の金属フレームがここまでむき出しのものは初めてでしたが、「何とかしましょう」ということで引き受けることにしましたが、辞めた方がよかったかな???
ウレタンスポンジ補修からスタート
シート内部のウレタンスポンジは金型での一体成型で製造されたものです。それを後から切ったり貼ったりというには非常に難しいのですが、金属フレームの上にいきなり表皮で覆うっても、表皮の耐久性からも問題でし、乗り降りにお尻が痛くて耐えられない心配もありますので、ここから問題解決することにしました。
もともとのスポンジはフレーム部分で切れてしまっているので、この切れた部分を接着、そこに薄いスポンジを覆うようにかぶせ、ここも接着その上に表皮下地処理で何とか行けそうになってきました。
表皮下地処理
スポンジの処置が終了したところで、表皮下地処理に移ります。このシート表皮は下に薄いスポンジを貼り付けたタイプですので、補強のリペアガーゼは表張りになります。表皮が欠損している部分があまりに大きいので、一枚での貼り付けでは歪みがでてしまいますから、何枚かに分けて補強を貼り付けることにしました。背もたれ側は7枚、座面側は4枚でだいぶ落ち着いてきました。

表皮表面の充填剤は加熱式充填剤です。一定の熱を掛け充填が完結した状態でも柔らかさを失わない上に、かなりの強度があります。刃物でも使わないと簡単に切れたりしません。但し、1回で盛れる厚みは1ミリ以下です。熱をかけるので、オリジナルシートの劣化を防ぐため、熱を掛けたらすぐ冷やすを繰り返して行くので、想像以上に時間のかかる作業になります。
SNSで充填剤を塗って簡単に補修ができるものが紹介されていますが、それでもと思い、買ってみたけど、届いた品を見て馬鹿らしくなって捨ててしまいました。もし強度が出たとしても、色はどうやって出すのか?リペアを初めて最初の難関は調色です。黒の中に白を赤を1滴0.1CC入れるか半分の0.05㏄にするかで悩むのに、どこからともなく同色の塗料が出て来る。いったいどうやって出てくるのか・・・?マジックの練習でもするのか・・・?
愚痴を言ってる間に下地処理終了しましたので、塗装にうつります。
今回はかなり苦戦しましたがシート、形になってきました!いいぞ!
インプレッサ「レカロしーと装着限定車両」リペア完成です。



引き取り来られたお客様「すごい!」「すごい!」の連発で喜んでいただけました。
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